夏の車内トラブル注意報! ドラレコ故障・スマホ熱暴走・エアコン効率低下の盲点
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ベストカーWeb より

夏のドライブに欠かせないアイテムや装備。しかし、その使い方を少し間違えると、かえって故障や非効率的なことになることもある。今回はその代表例として、夏場にありがちな誤解を3つ紹介する。
文:デグナー12(Team Gori)/写真:写真AC
ドラレコを故障させる!? サンシェードの落とし穴
夏場、直射日光を遮ってダッシュボードの温度上昇を防ぐサンシェード。駐車中に使用するドライバーも多いはず。しかしこの便利アイテム、使い方によってはドライブレコーダー(ドラレコ)を故障させてしまう原因になり兼ねないから気をつけてほしい。
サンシェードをフロントガラスに装着すると、ドラレコがサンシェードとガラスの狭い隙間に閉じ込められる形になる。すると、直射日光と車内温度、サンシェードの照り返しのトリプルパンチで、車内で最も過酷な高温地帯となる。猛暑日には車内温度が60度を超えることもあり、その熱にさらされたドラレコ本体やSDカードが故障するという具合。
対策として、ドラレコ部分をよけるようにサンシェードの一部をカットする方法や、ルームミラー型のドラレコを選ぶ方法がある。特にルームミラー型のドラレコは高価だが、サンシェードの内側に位置するため、熱害リスクの低減が期待できる。
車内を素早く冷やすならエアコンの外気循環
エアコンの使い方も間違えやすいポイント。エアコンには外の空気を取り込む外気導入と、車内の空気を循環させる内気循環の機能がある。車外より車内の方が明らかに暑い時は、外気導入が正解。車内温度が50~60度にもなる夏場、いくらエアコンで冷やそうとしても、もともと高温の空気を循環させていては効率が悪く、なかなか車内温度が下がらない。
もちろん内気循環のままでも冷えるが、少しでも涼しい外の空気を取り入れ、暑い空気を排出してから冷やしたほうが車内温度は早く下がるという理屈だ。そして、ある程度涼しくなってから内気循環に切り替えることで、冷気をキープしつつ効率的に冷房が効くようになる。
オートエアコンが普及している昨今では空調をクルマに任せている人も多いが、オート機能は初期設定で内気循環になることが多い点にも注意が必要。状況次第で外気導入に切り替えるひと手間を惜しまないようにしよう。
危険!! ダッシュボード上のスマホが熱暴走
前述したように、ダッシュボード付近は車内で最も高温になる危険地帯。エアコンを使用してもダッシュボード上の温度は高い。それでもスマホをカーナビ代わりに使用し、ダッシュボードに置く人は多く、周囲の高温と相まってスマホが熱暴走するリスクがある。夏休み期間では、車内でのスマホ使用時間が長くなるのは必然とは言え、スマホの故障を避けるためにもドライバーだけでなく、スマホにも適度な休憩をとらせてあげよう。
夏に重宝するアイテムや装備ほど、思わぬことで故障リスクが高まり、非効率になることがある。猛暑が続く昨今だからこそ、普段の使い方を見直し、快適かつ安全なカーライフが送ってほしい。