台風・豪雨前に必ずチェック! 雨の日の視界・タイヤ・雨水侵入の3大トラブル回避術
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ベストカーWeb より

夏から秋は台風の多くなる季節。大雨や強風によるトラブルを防ぐには事前の備えが欠かせない。「視界の確保」「ハイドロプレーニング対策」「排水路の清掃」という3つの雨対策を紹介する。
文:デグナー12(Team Gori)/写真:写真AC
新品ワイパーゴムと撥水剤でクリアな視界を確保
大雨で視界が悪化するなか、安全運転を支えているのがワイパーと窓ガラス。まず、しっかり確認したいのがワイパーゴムの状態だ。特にひと冬越して、春から夏にかけて強い紫外線にさらされたワイパーは見た目以上に劣化が進行。1年以上交換していない場合は交換をおすすめする。視界確保が難しい豪雨時にワイパーのふき取りにムラがあると危険極まりない。
さらに、油膜除去や撥水剤の塗布も効果的。ワイパーのないサイドウィンドウにも撥水加工をしておくと、横方向やドアミラーの視界も確保しやすくなる。また、窓の内側の汚れを落としておくことも曇り防止に効果的。夜間はさらに視界が悪化するため、ワイパー以外にも雨対策を施しておいたほうがいいだろう。
タイヤ溝と空気圧を管理してハイドロプレーニングを防ごう
雨天時の高速道路で特に注意したいのが「ハイドロプレーニング現象(ハイドロ)」。これはタイヤが水の膜に浮いてしまい、ハンドルもブレーキも効かなくなる現象のことを指す。このリスクを減らすためには、まずタイヤの残溝チェック。溝が浅いタイヤは排水性が低く、ハイドロを引き起こすリスクが高い。
近年、セルフ式ガソリンスタンドの普及で、タイヤ点検の機会は減少傾向。残溝不足のまま走行しているクルマも少なくない。タイヤ価格も高騰し、使い切りたい気持ちは理解できるが、安全を最優先に、早めの交換を心がけたいところだ。また、空気圧が不足すると、タイヤがつぶれて接地面積が増え、排水能力が低下。月に1回は空気圧を確認しよう。
見落としがちな車体の排水路の掃除
雨水が溜まりやすいボンネットやトランクの端部分、ドアの開口部には排水路が設けられており、ここがホコリや泥で詰まると、車内への浸水、カビの原因に。洗車の際はボディだけでなく、ドアの開口部やトランクまわりの掃除も併せて行おう。泥が詰まったままだと、たとえ密閉性が高い車でも雨水の侵入を完全には防げない。
自然災害は避けられないが、備えることでそのリスクを大きく減らすことが可能。台風シーズンを前に、少なくとも視界・タイヤ・排水路の3つを押さえておくだけで、安心感は大きく変わるだろう。