初心者にとって公道は魔境! 教習所で習っていても「パニクりがち」なポイント5つ
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WEB CARTOP より
一方通行に似ている常時左折可能を意味する標識
新生活のスタートや生活の変化などによって、つい最近になってクルマの運転を始めたというビギナードライバーも多いと思います。
誰もが当たり前のように運転しているように見えても、やはり何事も最初は「どうすればいいの?」とわからなくなることもあるものです。
とくに、引っ越したばかりでよく道路事情がわからない土地で運転を始めた人などは、「こんな標識、初めて見た!」なんてこともあるかもしれないですね。
そこで今回は、初心者ドライバーや慣れない土地で運転する人がどうしていいかわからなくなりがちなポイントと、その克服方法をご紹介したいと思います。
まず1つ目は、ちょっと混んでいてノロノロと進んでいるような道で、何も考えずに前走車にくっついて交差点を直進しようとしたら、途中で前が詰まってしまって、交差点の真ん中で赤信号になってしまった! なんてことがあります。
とくに、前走車がトラックやバスなど背の高いクルマで、自分が低いクルマに乗っていると前方の様子がよくわからず、やらかしてしまうことが多いかもしれません。
こうなると、左右から直進してくるクルマの通行を妨げることになり、とても迷惑。横断歩道の上で止まってしまえば、歩行者や自転車にも迷惑をかけてしまうことになります。
この事態を防ぐには、ノロノロ渋滞の時に交差点にむやみに進入するのは避け、ちゃんと前走車が交差点を通過したのを見届けてから自分も続くようにすることが第一。
また、左右に横断歩道の信号があれば、車道の信号よりも一足先に赤に変わるので、そうなったらもう交差点には無理に進入せず、ステイしていたほうがいいでしょう。
2つ目は、車線がいくつかある道路のいちばん左車線を走っていて、前方が赤信号だから停車したら、後続車に「ププッ」とクラクションを鳴らされて、どうしていいかわからなくなる時ってありませんか?
そんな時は、常時左折可能を意味する標識があるかどうか、確認してみてください。
左折可の標識は一方通行の標識とよく似ているので、気がつかない人も多いのです。
一方通行は青地に白の矢印が書かれていますが、左折可の標識はそれを反転させたような、白地に青の矢印が書かれています。
この標識がある交差点では、信号の色に関係なくいつでも左折することができます。急に停車すると、止まるとは思っていなかった後続車に追突される危険性もあるので要注意。
ただ、手前に横断歩道がある場合もありますので、安全確認はしっかりとすることが大前提です。
まずは、標識があるかどうかを見逃さないように注意しましょう。
ラウンドアバウトのルールとは?
3つ目は、直進したいのに右折レーンがあることを知らずに右車線に入ってしまい、どうすればいいのかわからなくなる時ってありますよね。
この場合は、まず車線の色を確認しましょう。
黄色だったら、車線変更禁止なのであきらめて一度右折し、その先の道でUターンするなり左折をしてまた元の道に戻る方法を探しましょう。
右折レーンから無理やり直進することも指定通行区分違反になってしまうのでNGです。
もし、まだ列の後方で白車線のところだったら、挽回できる可能性は残されています。
とはいえ、直進してくるクルマを邪魔するような戻り方は絶対にダメ。
幸運にも左車線に誰もいなかったり、空いていた場合には車線変更して直進できますが、できればこういう事態は避けたいものですね。
路面や標識をよく見ていると、この先で右折レーンになるかどうかが事前に把握できます。
または、ナビのルート案内で適切な車線を教えてくれる機能もありますので、よく聞いて従うことも克服ポイントです。
4つ目は、白色の車線は追い越し可能、黄色の車線は追い越し禁止、と覚えている人が多いと思いますが、では白色の車線と黄色の車線が2本並んで引かれている道路はどう走ればいいでしょうか。
意味がわからないという人も多いですよね。もっともよく見るのは、白色の破線と黄色の実線が並んで引かれている区間だと思います。
これは、対向車線とは異なる規制となっていることを意味しており、白色の破線が引かれている側は、前走車やバイクなどを追い越すことや、車線からはみ出して追い越すことが許されています。
黄色の実線が引かれている側は、車線からはみ出さなければ追い越しは可能ですが、車線をはみ出して追い越しをすると違反になりますよ、という意味です。
5つ目は、欧州でよく見られる交差点の1種で、日本でも最近少しずつ増えているラウンドアバウト(環状交差点)で、どうしていいかわからなくなることはありませんか?
ラウンドアバウトとは、信号がなく、中心となる島の周囲がぐるりとロータリーのように一方通行の道路になっており、各自、行きたい方向の道にそれていくことで複数の方向への移動をスムースにするために設置されている交差点です。
欧州ではロータリーが何車線もあって、一度に大量のクルマが進入してくるところもあります。
日本では1車線のロータリーが主流ですが、それでも何も知らずに遭遇すると、まずロータリーに進入するタイミングが難しくてモタモタしてしまったり、今度はロータリーからどうやって行きたい方向に逸れていけばいいのか、よくわからずオロオロしてしまいがちですね。
まずロータリーは時計回りの一方通行で、先に進入しているクルマに優先権がありますので、進入するときに右からきたクルマの前に出ないように注意しましょう。
そして、行きたい方向の手前で左にウインカーを出し、後続車に合図することも忘れずに。ロータリーから逸れる場合には、手前に横断歩道がある場合もあるので、歩行者がこないかなどの安全確認も必須です。
何本もの方向があると、何本目の道だったっけ? などとわからなくなってしまうかもしれませんが、事前の案内標識で行きたい方向を確認し、時計で言うと「2時の方向」「5時の方向」というように覚えたり、何本目かを数えておくと、間違いにくいと思います。
ということで、普通に運転はできるけど、珍しい標識や道路状況などに出くわすとどうしていいかわからなくなる、というポイントとその克服法をご紹介しました。何度も経験していくうちに、徐々に落ち着いて運転できるようになると思います。