冬タイヤ装着車でもチェーン必須! 異例の大雪時に「チェーン規制」実施! どう対処すべき?
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くるまのニュース より
4WDでもなんでもタイヤチェーン装着が義務!
降雪時や積雪時、路面が凍結したときに交通規制が実施されることもありますが、クルマ関連の規制のひとつで今まで以上に強化されたのが「チェーン規制」です。
2018年12月14日から開始された「タイヤチェーンを装着していない車両は通行止め」といった内容で、今までも同じような規制がさらに強化されたカタチです。
チェーン規制が実施される区間は、タッドレスタイヤを履いていても、悪路走破性に優れた四輪駆動車であっても、タイヤチェーンなしでは走行できません。逆にいえば、タイヤチェーンを装着していれば、チェーン規制が実施されても走行することが可能になるということです。
この規制の強化は、近年の気象の変化が大きく関係しています。年間の積雪量自体は1980年代と大きな差はないものの、24時間での降雪量が多い日が増加傾向。2016年までに観測史上最高を更新する地点が全国で3割以上もあるとされています。
さらに大雪が原因で立ち往生や通行止めになることも増えており、2017年には鳥取道および周辺の国道でおよそ300台ものクルマが立ち往生したことなどは記憶に新しいところ。
立ち往生が発生してしまうと、肝心の除雪車も作業できず、さらに長時間交通がマヒしてしまうという悪循環となり、これを解消すべく規制が強化されたといえます。
チェーン規制は「すべての道路で実施されるわけではない」ということは改めて理解しておきたいところです。
というのも、スタッドレスタイヤ装着車でもチェーンの装着が義務付けられるのは、前述のように1日の降雪量が異常なほど多いときです。さらに立ち往生や通行止めになりやすい区間に限った話になります。
大雪でチェーン規制が実施される区間は、現状では全国で13か所が想定されています。
〈一般道〉
・山形県:国道112号 月山道路の一部区間
・山梨県・静岡県:国道138号 山中湖~須走の区間(籠坂峠)
・新潟県:国道7号 大須戸~上大鳥の区間
・福井県:国道8号 石川県境~坂井市の区間
・広島県・島根県:国道54号 赤名峠
・愛媛県:国道56号 鳥坂峠
〈高速道路〉
・新潟県・長野県:上信越道 信濃町IC~新井PA
・山梨県:中央道 須玉IC~長坂IC
・長野県:中央道 飯田山本IC~園原IC
・石川県・福井県:北陸道 丸岡IC~加賀IC
・福井県・滋賀県:北陸道 木之本IC~今庄IC
・岡山県・鳥取県:米子道 湯原IC~江府IC
・広島県・島根県:浜田道 大朝IC~旭IC
ただし、チェーン規制が発令されるタイミングでは周辺道路も同様に大雪の可能性があります。チェーン規制の対象外でも、念のためタイヤチェーンは用意しておいたほうが安全です。