冬タイヤ「いつ」買うべき? 交換時期は何を見て判断? 雪が降ってからでは遅いワケ
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くるまのニュース より
雪が降る前に買うのがオススメ…ではそれはいつ?
スタッドレスタイヤは、雪道や凍った路面を走る際に欠かせない存在です。
クルマも冬支度のシーズンになると、いつスタッドレスタイヤを買おうかと悩むこともあるのではないでしょうか。
そもそもスタッドレスタイヤは、夏用タイヤでは対応しきれない凍結した路面や、雪が積もった路面でもしっかりと走り、曲がり、止まることができる高い性能で作られています。
この性能における差は、タイヤの仕組みに違いがあり、スタッドレスタイヤは夏用タイヤと比較してもブロックや溝のデザインとなっています。
スタッドレスタイヤの溝は深く設計されており、これは柔らかい雪でもしっかりと捉え、タイヤの接地面が雪を踏んで固めて雪の柱をつくるためです。その柱を蹴り出すことで、積雪した道路でも駆動力が得られることとなります。
この性能は「雪柱せん断力」と呼ばれており、溝が大きいほど効果が得られる一方で、氷の上では、逆に路面との接地面積が減ってしまうという課題もあります。
これらを絶妙なバランスで両立するために、タイヤメーカーは様々なシミュレーターを使用して溝の大きさや本数を研究し、開発が行われています。
そんなスタッドレスタイヤですが、本格的に販売されるのは11月から1月。
多くの人がこの時期に買い求めますが、中には欲しかったスタッドレスタイヤが売り切れて手に入れられなかったという人もいるかもしれません。
スタッドレスタイヤはサマータイヤより寿命が短く、割高な消耗品だけに、より安く買えることも大切です。
それでは、スタッドレスタイヤを用意するベストな時期はいつでしょうか。
ブリヂストン広報部の担当者は、スタッドレスタイヤの購入時期について、次のように話します。
「スタッドレスタイヤの購入時期は、雪が降り出す約1か月前を目途に、購入いただくのが理想と考えております。
これは、スタッドレスタイヤの性能を100%引き出していただくために、新品スタッドレスタイヤをご購入いただいた際は、時速60kmで200kmの慣らし走行をおすすめしているためです」
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また、9月から10月の間は、ほとんどのタイヤショップで早期販売セールを実施します。
最新モデルなどが全て出揃うわけではありませんが、軽自動車用サイズや人気サイズのタイヤをしっかりと検討することができ、売り切れることもありません。
さらに、混まないので取り付け工事の待ち時間も短くなります。
タイヤが安くなるのはいつ? そもそもスタッドレスタイヤの交換時期はどこで判断?
タイヤの製造年数にこだわらなければ、シーズン後半の在庫処分セール時に買うのもおすすめです。
セールは1月や2月、3月と実施され、在庫品だけでなく型落ち品も安く購入できます。店舗によりセール時期が異なるのでこまめに確認するとよいでしょう。
しかし、スタッドレスタイヤは時間が経過するとゴムが硬化して性能が低下するといわれています。
自身の予算に応じて、適切なタイミングで良質なものを購入することで、冬場も安心して運転することができます。
一方で、スタッドレスタイヤの品質については、適切な環境で保管されていれば3年間は新品と同様の性能を維持することがタイヤ公正取引協議会などで確認されています。
そのため、使用頻度が少ない場合は、1シーズンや2シーズン前のスタッドレスタイヤを検討するのも一つの手段です。
なおすでに持っているスタッドレスタイヤの寿命は残り溝の深さ1.6mmまでと法律で定められています。
またこの寿命とは別に性能が落ち始めるタイミングもあり、それらを確認する方法として残り溝1.6mmを知らせる「スリップサイン」と、性能が落ち始める50%摩耗の目安を知らせる「プラットホーム」と呼ばれる突起がタイヤの溝に存在します。
この溝の間にギザギザが刻まれた突起の高さがブロック表面に近づいたらタイヤの交換時期となります。
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スタッドレスタイヤは、シーズン前やシーズン後のセール時に安く買えます。
さまざまな性能の商品があるので、自分の使用環境やクルマのサイズに合ったものを選ぶことが大切です