便利装備……ってホントに便利か? じつはなくても困らないクルマの装備5選
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WEB CARTOP より

その便利機能、ホントにいりますか?
国産車および輸入車を問わず、多くのクルマがモデルチェンジを重ねるごとに「至れり尽くせり」「かゆいところに手が届く」ようになって現在に至ります。その結果、過剰装備となってしまったものもちらほら。
そこで今回は「なくてもそれほど困らない装備」5つをピックアップしてみました。
●アイドリングストップ
信号待ちや渋滞時など、停車中にエンジンを自動でストップしてくれる「アイドリングストップ」機能。エンジンが停止中はガソリンを消費しないため、燃料向上に寄与するといわれています。そして、ドライバーがブレーキを離せば(もしくはアクセルを踏めば)ふたたびエンジンが始動してクルマが動き出します。
ただ、エンジンを再始動するためのタイムラグが起こったり、同乗者にはアイドリングストップのオン/オフのたびに発生する振動がストレスとなることも。一部メーカーでは意味がないとのことで、アイドリングストップ機能自体を廃止する動きもあり、今後なくなりゆく装備かもしれません。
●ヘッドアップディスプレイ
フロントウインドウに速度やギアポジションなど、さまざまな情報を投影してくれる「ヘッドアップディスプレイ」。日産シルビア(S13型)や180SXの一部のモデルにも装備されていたり、じつはそれなりに歴史があります。
装備されていると便利ではありますが、人によってはディスプレイが目障りで使わないという声もちらほら。筆者のクルマにもヘッドアップディスプレイが装備されているのですが、納車直後に使っただけで、普段はオフにしています。
●オートワイパー
フロントガラスに雨粒が付着すると、クルマに取り付けられたセンサーがそれを感知して自動的にワイパーを作動させるのが「オートワイパー」です。ちなみに、世界ではじめて採用されたのは1983年、40年以上も前の日産セドリック/グロリア(Y30型)でした。
歴史ある装備でありながら、いまだにセンサーの精度はイマイチ。結局、ドライバー自らワイパーを作動させている状況も多いです。とはいえ、絶滅しないということは一定の需要があることの裏返しでもあるのでしょう。
あなたのクルマにも付いているかも?
●デジタルルームミラー
ミニバンやSUVを中心に純正装着されるケースが増えている「デジタルルームミラー」。バックカメラの映像をミラー内のディスプレイに表示する装置であり、従来の光学式よりも鮮明に見えることが特徴。ヘッドレストや荷物などによって遮られがちな後方視界をクリアにしてくれる優れものです。
ただ、従来の光学式ミラーの方が使い慣れているドライバーが多いせいなのか、使用度合いはイマイチ。余談ですが、このデジタルルームミラー、じつは後方のドライバーの行動がめちゃくちゃよく見えます。信号待ちのあいだに鼻○そホジホジ……なんてことも丸見えなので要注意です。
●ATのMTモード
ポルシェが1990年にリリースしたティプトロニックに端を発し、日本車にも少しずつ広がっていた「MTモード付きAT」。普段はオートマだけど、ドライバーが任意にシフトチェンジできるというもの。せっかく装備されているのだから1度くらいは使ったことがあるかもしれません。
しかし、日常的に使う頻度は少なめ。出番があるとしたら下り坂でエンジンブレーキを利かせるとき、くらいでしょうか。ステアリングに装備されたパドルシフトも、多用する派とまったく使わない派で大きくわかれます。
●まとめ:あると便利? でもやっぱり使わない?
昭和の時代から、当時は先進的であっても、いつの間にか消えていったどこかキテレツな装備が山ほどあります。それはつまり、アイディアとチャレンジ精神の歩みそのものです。
数々の失敗作があるからこそ、なくては困る装備が発見され、メーカーオプションから全社に標準装備へと「格上げ」されていくこともあります。
そういえば最近使っていなかった、という装備に久しぶりに触れてみてください。じつは思いがけず便利だったり、必需品になる可能性も秘めているかもしれません。