今年も「スギ花粉シーズン」襲来! クルマにも“悪影響”? 美しいボディを劣化させる可能性も! そのまま“放置”は絶対NGな理由とは
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くるまのニュース より

人間はもちろん「クルマ」も花粉対策は必須
花粉の飛散がはじまりました。2月に入るとスギ花粉やヒノキ花粉が飛散する時期に入り、花粉症の人にとってはつらい季節です。
しかし花粉は人だけでなく、クルマにも少なからずダメージを与えます。どう対策すればいいのでしょうか。
一般財団法人日本気象協会の発表によると、2025年のスギ花粉の飛散開始時期は例年並みとのことです。
2月上旬には九州・四国・中国・東海・関東の一部で飛散がはじまり、2月中旬には関東以西の広い範囲でスギ花粉が飛びはじめるとアナウンスされています。
また、北陸と東北南部は2月下旬、東北北部は3月上旬から中旬頃からにスギ花粉シーズンがスタートすると予測しています。
これはゴールデンウィーク頃まで続くとされており、花粉症に悩まされている多くの人にとってはこのさき数カ月にわたって忍耐の日々が続きます。
ヒトの花粉症の対策は、主にマスクをして花粉を吸い込まないようにしたり、アレルギー用の目薬を挿したり、薬を飲んだりなど、それなりに対処方法があります。
しかし、ヒトと同様に、屋外で使用するクルマも花粉のダメージを受けるため、対策が必要だといいます。
ボディの塗装に詳しい、カーコーティング専門店の担当スタッフは以下のようにアドバイスします。
「スギ花粉は、放置しておくと塗装面に侵食していきます。
通常、ボディコーティングをする前には塗装面の傷や汚れを取り除くのですが、その際、塗装表面のクリア面を研磨していくことになるのですが、花粉がそれよりも深く侵食していると除去できない可能性があるんです。
また、花粉に侵食された部分の塗装面がクレーター状になり、ボコボコした表面になってしまうこともあります。
いずれにしても放置しておくのは百害あって一利なしです。可能な限り、こまめに洗車してあげてください」
このように、付着して放置した花粉は単に除去しづらくなるのではなく、塗装の内側に入り込み、ボディ表面を荒らしてしまうのです。
さらに、塗装を傷めてしまう以外にも、さまざまなトラブルが発生してしまうようです。首都圏にある輸入車ディーラーのサービスフロントは以下のように話します。
「長年、蓄積した汚れにワイパーの付け根の部分や、排水口に花粉が固着して詰まってしまうなどの故障や、詰まりなどのトラブルが起こる可能性もあります。
面倒かもしれませんが、ご自身で手洗い洗車や、ガソリンスタンドの機械洗車でもいいですし、ボディ表面が黄色くなってきたように感じたら洗車するようにしてください」
このように、やはり原因となる花粉を洗車で除去することが一番の対策法であり、必要に応じて手洗い洗車や歯ブラシなどを使って、細かい部分も掃除したほうが良さそうです。

外装だけではない! 「フレッシュ空気の取り入れ口」にも注意
塗装の傷みは徐々に進んでいくものですが、実は花粉の影響は比較的すぐに現れることもあるようです。
先出の輸入車ディーラーのサービスフロントは、塗装以外の花粉の注意点についてこのように話します。
「スギやヒノキ花粉の時期が過ぎたら、エアコンフィルターを交換することをおすすめします。
フィルター部分にもびっくりするくらい花粉が付着していますから」
多くの車種ではエアコンのファン周辺にフィルターが備わっており、これが花粉やホコリなどをブロックして室内に風を導いています。
しかし粒子の大きい花粉はエアコンのフィルターをつまらせて風量を弱めるとともに、雨天後などは湿気をともなって悪臭を発することもあるので、定期的な交換が必要になります。
基本的には年に1回程度の交換が推奨されていますが、気になるようであればこまめに交換しても良さそうです。
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ちなみに、ボディへの花粉の付着を予防することはできないのでしょうか。カーコーティング専門店のスタッフは、「単純な方法」があるといいます。
「自分のクルマはすでにボディコーティングを施工してあるから安心、というわけではないので気をつけてください。
通勤や通学ではクルマを使わず、乗るのは休日だけというのであれば、ボディカバーを被せて保護する方法もありです」
普段から定期的に洗車をしている人はもちろんのこと、洗車は大変だからついつい先延ばしに…という人であれば、なおさらこの数ヶ月は「洗車強化月間」と位置づけ、こまめに愛車を洗うようにしたほうがよいでしょう。