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ホントにやめて!! 急減速に車間距離のつめすぎ…… 渋滞や事故の原因になる! 困った運転9選
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ベストカーWeb より


新型コロナの制限が出ていないGWとなった2022年、各地で大渋滞が発生。
ベストカーWeb編集担当も東北方面に観光に出かけたが、気になったのは、多くの慣れない動きをするクルマだった。
同じように感じた読者も多いのではないだろうか。

今回は、そんな不慣れな運転や間違った習慣で、渋滞の原因になる困った運転について、高根英幸氏に斬ってもらう。

文/高根英幸
写真/Adobe stock(トップ:Alexandra Gl@Adobe stock)

■ほんとにやめて欲しいとの声多数! 渋滞や事故の原因になる! 困った運転9選

2022年のGWは自粛解除により、帰省や観光地へのドライブで高速道路を中心に各地で結構な渋滞が発生した。
間に平日を挟んだこともあって、Uターンは分散されて渋滞はそれほど酷い印象はなかったものの、久しぶりに大渋滞となった。
ということは巻き込まれたドライバーや乗員は、それだけたくさんいたことになる。

渋滞は誰だって嫌なものだが、そういう状態の時にどういう運転をするかで、渋滞をますます悪化させてしまうドライバーと、渋滞解消へと貢献できるドライバーに分かれる。



渋滞を悪化させたり、事故を起こす原因としてまず筆頭に挙げたいのが、車間距離をキチンと取らないドライバーだ。これは非常に多くのドライバーが該当する。車間距離が短いのは、渋滞の原因だけでなく、さまざまなデメリットを生む行為だ。

よほど前走車のドライバーが信頼できる人か(それでも何があるかわからないのが公道なのだが)、F1ドライバー並みの反射神経を持っていなければ、前走車が急減速しようものなら、たちまち追突の危険性が高まる。
また危険なだけでなく、小刻みに加減速を強いられることになるから燃費だって低下する。

衝突被害軽減ブレーキの普及により、追突事故は大幅に減少傾向にあるものの、こうした電子制御のデバイスは完璧に動作するものではないし、後続車両に非搭載車があれば、それが追突事故の原因にもなってしまう。

急ブレーキを自動的に掛けてくれる装置ということは、前のクルマのドライバーがそうした素振りを見せることなく、いきなり急減速することになる。

高速道路や幹線道路に設置されるNシステムは、基本的にナンバープレートとドライバーを撮影し、通過した日時を記録するもので、犯罪などがあった際に活用されるものである。

しかし道路脇や小さなカメラや赤外線ストロボが取り付けられていると、オービス(速度自動取り締まり機の通称)だと勘違いして、直前で急減速するドライバーもいる、これが後続車を危険に晒すことになることに気付いてほしい。


これを防ぐのは、簡単なことだ。
スピードを出しすぎないことと、走行時にどれだけのスピードが出て入るか感覚でつかめる、スピード感を養うことだ。
道路幅や交通量に合わせて、アクセルを踏んでいるようなドライバーは、ついついスピードが出すぎて、事故を起こしたり、スピード違反で検挙される可能性が高い。



車線変更を何度も繰り返し、少しでも先に行こうという姿勢を見せるドライバーも見かける。
合流地点や工事、渋滞などで流れが悪くなっているところで、右に左にと頻繁に車線変更を繰り返すのだ。
せっかちな気質なのだろうが、とにかくクルマの動きが落ち着かず、周囲のドライバーも神経を使わされることが多い。

こういう走り方をするドライバーの中には「自分は運転が上手い」と思っている人が割と多い。
しかし周囲のドライバーに迷惑をかけて、進路を譲ってもらっているようであれば、運転が上手いのではなく、単にわがままで周囲に迷惑をかけているだけに過ぎないことに気付いて欲しい。



安全運転をしているという意識が強いのか、制限速度で追い越し車線を延々と走り続けるドライバーも渋滞や交通トラブルを起こす困った存在だ。

確かに制限速度は守る必要があるものの、1km/hたりとも超えてはならない、ということではなく、円滑な交通を実現するためには、速やかに追い越しを完了させることも大事だ。
追い越しをしないのに、いつまでも追い越し車線に留まって走行を続けるのは迷惑なだけでなく、通行帯違反で検挙される場合がある。

実際には交通量が多い場合などは、渋滞を防ぐために追い越し車線まで走行車線として利用していることは、取り締まられることはないように見える。
これは交通を円滑にする道交法の基本方針に合致している、ということだろう。

3車線ある高速道路では、スピードリミッターがある大型トラックは追い越し車線(一番右側の車線)の走行を規制されている区域も多い。
しかし実際には3車線を大型トラックが塞いでいたり、第二走行車線(3車線の場合、中央の車線)を大型トラックが走り、それを追い越そうと追い越し車線に大型トラックが延々と居座るようなシーンに出くわすこともある。



大型トラックのドライバーも生活が掛かっているのだろうが、ドライブレコーダーの普及率が上昇している現在、自分の運転は常に監視されているという自覚を持ったほうがいい。
動画サイトなどで自分の運転が晒され、警察署から呼び出しが掛からないという保証はないのだから。




この先渋滞という情報を見て、急いで渋滞を通過しようと先を急ぐドライバーも見かける。1台でも前にいることが渋滞を早く抜ける方法だと思っているのだろうが、結局渋滞を延ばす行為になっていることに気付いていない。

自分のことしか考えていないことになり、結果として渋滞は解消しないし燃費は悪く、交通事故のリスクや運転のストレスによる疲労蓄積など、よいことなどほとんどないのだ。



日没以降もヘッドライトを点灯させずに走っている無灯火のドライバー、前方に車両がいるのにハイビームで走っているドライバーも危険なドライバーだ。どちらも道交法違反となる行為だから、ドライバーとしては失格レベル。自分のことしか考えていない、というより何も考えずに漫然と運転しているのではないだろうか。



ヘッドライトを点灯させずにフォグランプであたりを照らして走行しているドライバーも見かけるが、これも道交法違反。日没後はキチンとヘッドライトを点灯させることが義務付けられているからだ。

■渋滞を増やさず事故を防ぐには、どういう運転をするべきか

まずは正しい運転姿勢をすることが大事だ。
ほとんどのドライバーはシートを後ろに下げて、かろうじてステアリングに手が届くような姿勢で運転をしている。これでは緊急時に回避行動を取れない。シートに浅く座っていると腰痛の原因になるだけでなく、急ブレーキもしっかりと踏むことはできない。

車間距離は速度にかかわらず2、3秒の時間に走行する距離を維持するのが基本だ。
これは前方で危険が迫っても、1秒あればドライバーは認知、判断して急ブレーキをかけることができて、続く1秒間で大幅に減速できるからで、連なって走るクルマもキチンと車間距離さえとって、前方に注意していれば玉突き事故は防げるハズなのだ。

車間距離を空けていることで前走車の車速の上下動を吸収して、渋滞を緩和させたり、渋滞の発生を抑える効果があることは、さまざまな団体(JAFや大学の研究室など)の実験により実証されている。実際に高速道路上で渋滞吸収運転を行ない、実際に渋滞を吸収して解消させてしまった実験結果もある。

もっとも前に割り込まれても、車間距離を一定に保つために減速して車間距離を広げるというのは、かなり理性が要求される行動だ。
ヘタをすると後続のドライバーがイライラして交通トラブルに発展する可能性もある。だから、周囲の状況をみて、適度に調整して行なうことが大事だ。

それに車間距離を適切に保つことは、燃費を向上させるだけでなく、運転の緊張を緩和させて、疲労を軽減してくれることにもつながる。

前走車との車間距離を自動的に保って巡航してくれるACCを搭載しているクルマなら、ドライブでは積極的に利用したい。車間距離の調整幅はあっても、一定以上の間隔は保たれるから、本来の車間距離はどれだけ必要か教えてくれることにもなる。

ただし衝突被害軽減ブレーキ同様、いつでも完璧に動作するものではないので、運転の主権はあくまでドライバーにあることを忘れずに自車や周囲の車両などの動きに注意を払い続けることが必要だ。

引用元:https://bestcarweb.jp/feature/column/429796


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