ビシッとぶつかって修理費20万円なんてことも! 飛び石によるキズはなんとか防げんのか!
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ベストカーWeb より
ドライブを台無しにするアクシデントといえば飛び石被害。「ピシッ!」という嫌な音とともにフロントガラスにヒビが入り、最悪の場合はガラス交換で費用が20万円になることもある。
なんとかしてあのイヤな体験は避けられないのだろうか?
文/ベストカーWeb編集部、写真/Adobestock(トビラ写真=kelly marken@Adobestock)
■隣の車線の飛び石で被害を受けることも!
飛び石は砂利道などを走ると起きやすいが、最近は砂利道自体が少なくなっており、郊外のバイパスや高速道路などで遭遇するケースが多い。
飛び石の原因は、路面に落ちていた石をタイヤが後方へ飛ばすことだ。
タイヤのトレッドが噛んでいた石が遠心力で飛ばされることもある。
飛び出す方向は真後ろとは限らず、隣の車線を走るクルマから「被弾」することもある。
たまに「ダンプカーの積載物が後方へ飛んでぶつかる」という話を聞くことがあるが、積載物は地面に落ちるまではダンプカーと同じ速度で前方へ進むため、後続車にぶつかるケースは稀なようだ。
実際そのような事案が裁判になって際、前走車の落下物が原因と認められる事例は少ないという。
この鬱陶しい飛び石だが、残念ながら完璧に防ぐ方法はない。とはいえ以下の対策をとることで、遭遇する確率を減らすことは可能だ。
・車間距離を空ける
車間距離を詰めて走ることにあまりメリットはないが、飛び石についてもこれは当てはまる。
一般的に高速道路を時速100km/hで走るときの車間距離は100mと言われているが、できる限りこの距離を保つように努めよう。
ちなみに高速道路のセンターラインは白線部分が8m、空白部分が12mあるから合わせると20mになる。
こいつを車間距離の目安に利用するのがポイントだ。
・ダンプカーやトラックの後ろを走らない
先ほどダンプカーの落下物がぶつかる可能性は少ないといったが、別の理由で大型車の後方に付くことは避けたい。
ダンプカーやトラックは鋼板製の泥除けやマッドフラップを装備しているが、それでも乗用車に比べるとリアタイヤ後方が露出している。つまりタイヤが踏んだ石がより高く跳ね上がる可能性があるわけで、こいつがフロントガラスの飛び石被害に繋がるわけだ。
このため、ダンプカーやトラックとはできる限り距離を保つように心がけよう。無理に追い抜こうとする必要はない。前述したとおり100mの車間距離をとっていれば飛び石の圏外に出られるから、当たる確率を減らすことができる。
■飛び石の傷が車検に通るかはケース・バイ・ケース
不幸にして飛び石被害に遭ってしまったらどうするか。まずは安全にクルマを止められる場所を見つけ、被害の程度を把握しよう。
傷からヒビが伸びてしまっているような場合は、透明のテープなどで応急措置を行うことが望ましい。
逆に深刻と思えないようなキズでも、できるだけ早く専門家にチェックしてもらうことをオススメする。
最初は軽微に思えたのに、風圧や振動、水の貫入などによってヒビが成長してしまう場合があるからだ。
薬剤などで補修が可能と判断されたら、不幸中の幸いと考えたい。
残念ながら修理不能という場合は、フロントガラスは全交換することになる。
近年はフロントガラスに運転支援用のカメラなどが装着されていることが多く、その脱着などによって作業コストも高騰している。
車種やガラスの品質などで費用は変わるが、おおむね7~20万円が目安だろう。
この費用は「飛来物との衝突」にあたり、車両保険にカバーされることが多い。
条件を限定したエコノミー型でも補償されることが多いので、自分の契約をチェックしてみるといいだろう。
ちなみに車検だが、フロントガラスの傷に対する明確な定義はない。軽微でもドライバーの視界を遮るような場合は不適合とされる場合もあるし、アウトと思っていた傷がセーフだったということも起こりうる。