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チラチラ!! ギラギラ!! 気になる「フロントウィンドウの汚れ」はどうすりゃいいの?
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ベストカーWeb より


 太陽光の角度によってチラチラ目に入るフロントウィンドウの汚れ。雨の日にギラギラしたり……そんな経験、ありませんか? 日差しの強くない今の時期は、フロントウィンドウをきれいにする絶好のチャンスです!

文/山口卓也、写真/写真AC、アイキャッチ画像/ozencdeniz@Adobe Stock

■フロントウィンドウの汚れは放置しないほうがイイ

 フロントウィンドウの汚れは視界不良の一番の原因。また、ウィンドウの結露や曇りも起きやすく、運転に支障をきたすこともあるので危険。

 軽度の汚れであれば水洗浄+拭き上げできれいになるが、重度の汚れは専用クリーナーを用意する必要があったり、落とすにも時間がかかったりするなどけっこう苦労する。なので、汚れは軽度なうちにきれいにすることをお薦めする。

■フロントウィンドウの汚れには油性と水性がある



 フロントウィンドウに付く汚れは外側と内側で大きく異なり、さらに油性汚れと水性汚れがある。表にすると次のようになる。

●汚れの種類



 ウィンドウ外側に付く汚れは、雨水による水あかや砂ぼこりに鳥のフン、劣化した撥水コーティング剤や排気ガスを含んだ雨水などの油分を含む汚れ。このうち、劣化した撥水コーティング剤や排気ガスを含んだ雨水などを「油膜」と呼び、除去しにくい油性だ。

 雨水や洗車時の水道水が付着したまま放置すると水あかができたりするが、こちらは水性汚れ。

 内側に付く汚れは喫煙者ならタバコのヤニ汚れや手あか、車内のちりやほこりなど。手あかやヤニ汚れは油性、ちりやほこりは水性だ。

 雨の日にワイパーを動かした時、ワイパー跡がギラギラしたり、対向車のライトでギラギラしたりする場合は油性の油膜が付いている。

 水あかは「ウロコ」とも呼ばれ、ワイパーの届かない場所などをよく見ると、ウロコ状の白っぽいシミのようなものがある場合はまさにそれ。

 洗車時の水道水、雨水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が固まったもので、お風呂場の鏡などにつくザラザラしたウロコ状のものと同じだ。

 ちなみに、ウロコの正体を「水道水に含まれるカルキ」と認識している人もいるが、現代の水道水の殺菌にはカルキ(次亜塩素酸カルシウム)は使用されず、次亜塩素酸ナトリウムが使用されている。

 ガンコな油膜とウロコ(水あか)は同じクリーナーでは除去できないので、それぞれ専用のクリーナーを用意することが重要だ。


■フロントウィンドウをきれいにする場合の注意点は?




 フロントウィンドウ汚れに悩んでいる人はいますぐにでも作業したいと思うが、注意点は3つ。

■日差しの強い日の洗浄は避ける

 夏の強い日差しの下では、フロントウィンドウは高温になる。ここに冷たい水をかけると、急激な温度変化によって割れることがあるので注意! どうしても夏場や日差しの強い日に行う場合は、朝方や夕方に行うか、日差しの当たらない日陰で作業すべし。

■ボディ拭き上げ用とウィンドウ拭き上げ用のクロスは分ける



 油分が残っているボディを拭き上げたクロスでそのままウィンドウを拭くと、きれいにしたウィンドウに油分を擦り付けることになる。面倒でもクロスはボディ用とウィンドウ用で分けるべき。

■水拭き後の乾拭きは即行い、水分は確実に拭き取る



「きれいに拭いたはずなのに拭き跡が残る」という人は、水分をしっかり乾拭きしていないことが多い。乾拭き時に水分の跡を残したまま乾燥すると拭き跡が残るので、乾拭き用ウェスでしっかり拭き取ること。

■まずは比較的簡単な内側の汚れ落としから!

 油膜や水あか(ウロコ)が付きにくいウィンドウ内側の汚れ落としに用意するもの。

・きれいなバケツに入れた水道水(純水がベスト)
・水拭き用ウエス1〜2枚
・乾拭き用ウエス1〜2枚
・コーキング用の大型プラスチックヘラ

手順1
 普通車であれば左右で2パート(左→右)、フロントウィンドウの大きなクルマでは3パート(左→中→右)に分けて作業するといいだろう。

 水拭き用ウェスを水で濡らし、硬く絞りすぎない少し水を含んだ状態で窓の内側をゴシゴシとしっかり拭く。この時、ダッシュボード真上のウィンドウは傾斜がきつくて拭きにくいので、ダッシュボード真上部分は指が入る範囲までの水拭きでOK。

手順2
 ウィンドウの水分が乾かないうちに乾拭き用ウェスで確実に水分を拭き取る。拭き取る時に水の跡が残らないように、水を拭き伸ばす感じで確実に水分を取る。

 ウィンドウ横、ウィンドウ上の端部までしっかりと拭き上げること。ここに水の拭き残し跡が残ると意外と目立つので丹念に!

手順3
 次の2パート目に入る時は、水拭き用ウェスはしっかり洗って手順1の状態にしてから。ここでも同じく、拭き取るときに水の跡が残らないように乾拭き用ウェスで確実に水分を拭き取る。

手順4
 ダッシュボード真上のウィンドウ部は傾斜がきついので、指が入りにくい。そこで、水拭き用ウェスを一度畳んでから、そこにヘラを置く。

 水拭き用ウェスでヘラを挟んだ状態でダッシュボード真上の狭い部分を拭く。手でウェスとヘラを握り、前後に動かしつつ横方向に徐々に進む感じでゴシゴシとしっかり拭く。

手順5
 拭き終わったら水が乾かないうちに即、先ほどと同じ要領でヘラを乾拭き用ウェスで挟んで水分を拭き取っていく。水分を残さないように!

 ポイントは、「水分を残したまま乾燥させない」こと。また、ヘラはそのままだとカドがウェスに引っかかったり突き破ることがあるので、カッターでカドのみ切り落としてウェスが引っかからないようにすると使いやすい。

 また、水道水では油性の汚れは落ちにくいので、手垢などが落ちにくい場合は食器用中性洗剤を水拭き用ウェスに少しスプレーしてから拭き、跡が残らないように乾拭き用ウェスで水分をしっかり拭き取る。

■そして外側の汚れ落としへ!


油膜や水あか(ウロコ)の付いたウィンドウ外側の汚れ落としに用意するもの。

・きれいなバケツに入れた水道水
・カーシャンプー
・柔らかいスポンジ
・水拭き用ウェス1~2枚
・乾拭き用ウェス1~2枚
・専用油膜取りクリーナー
・専用ウロコ取りクリーナー

手順1
 まずは水道水を使ってフロントウィンドウ全体の汚れを流してから、泡立てたカーシャンプーをスポンジですくってフロントウィンドウ全体を優しく洗う。

手順2
 油膜取りには専用クリーナーを使うのが手っ取り早く、スプレータイプがお薦め。使い方はクリーナーの説明書に従うこと。

手順3
 しつこいウロコもやはり専用クリーナーが効く。

■最後にコーティングを行うと、次回からの洗車がラク!



 油膜やウロコが取れたフロントウィンドウのきれいさを長持ちさせ、次回からの洗車をラクにするのがコーティング。

 コーティング処理することで、きれいになったフロントウィンドウに撥水皮膜を作って雨の日には雨水を弾いてくれる。ウィンドウが汚れた場合でも、水洗いのみで効果はある程度持続するのでかなりお薦め。

 今回はフロントウィンドウの汚れ落としについて書いた。フロントウィンドウの汚れ落とし&コーティングには専用品を使うのが結局一番効果がある。

「どうしても拭き取り跡が残ってしまう」という人は、乾拭き時に水分を残したまま乾燥させてしまっていることが多いので要注意。クリアな視界になると、運転も楽しくなりますよ!


引用元:https://bestcarweb.jp/feature/column/779308


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