クルマは停めっぱなしでも「バッテリーが上がる」! 上がる要因の「暗電流」と防ぐ方法とは
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WEB CARTOP より
夏はバッテリーにとっても過酷な季節
バッテリー上がりはクルマのトラブルでもっともメジャーな項目で、2023年のJAFロードサービスの出動理由でも、41.4%と一番多い。
そして夏場は、とくにバッテリー上がりが多くなる季節。猛暑になれば、熱の影響によりバッテリー内で電気を生み出すための化学反応が活発になり、自己放電が増すとともに、エアコンも全開で稼働し、消費電力も増えるからだ。
バッテリー上がりの原因は、大半が「過放電」で残りが「破損・劣化」。
過放電を防ぐには、定期的にクルマを走らせ、オルタネータをまわし、きちんと充電させてやることが一番肝要。クルマは駐車場に止めっぱなしにしているときでも、コンピュータ(ECU)をはじめ、カーナビなどの電装品のバックアップ電源として、電気を常時5~10mA程度消費(=暗電流)しているからだ。
この暗電流で、バッテリーを上げないようにするには、最低でも3週間に一度、30~60分ぐらいはクルマを走らせるようにしたい。できれば、週に1回、50〜60km/hで20〜30分間走行するのが理想的(オルタネータの発電容量は、乗用車で70A前後。セルモーターは150Aぐらい消費するので、チョイ乗りではエンジン始動時に使った電気も充電できない可能性がある)。
あとはバッテリーのコンディションも重要。自動車用のバッテリーの寿命はおよそ3年。3年以上使用しているバッテリーであれば、充電量が十分でも、バッテリー自体の電気を蓄える力が弱まっているため、バッテリー上がりが起きやすくなる。
それゆえ、定期的なバッテリーの点検は欠かせない。ディーラーやカー用品店に出かけ、専用のテスターで、半年に一度は無料点検を受けておこう。
まとめると、バッテリーのコンディションが良好な場合、3週間に一度、30~60分ほどクルマを走れせれば、バッテリー上がりは防げると思っていい。