クルマのエアコン最適温度は25度? ジメジメした梅雨の季節はけっこう迷う!!! 燃費と快適性のバランス術
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ベストカーWeb より

6月10日、関東地方も梅雨入りしました。本格的な梅雨の到来です。この時期、車内のエアコン設定温度に悩む方も多いのではないでしょうか。とはいえ、燃費のことも考えなくてはいけません。実は、設定温度によって燃費に大きな差が出ることがあるのです。今回はクルマのエアコン最適温度と燃費の関係について解説します。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock(トビラ写真=alones@Adobe Stock)
エアコンの設定温度と燃費の関係
クルマのエアコンは、冷房時にエンジンの動力を利用してコンプレッサーを作動させ、冷媒を循環させることで冷気を生み出します。このため、冷房を使用すると燃費が悪化する傾向があります。
特に設定温度を低くしすぎると、コンプレッサーの稼働時間が長くなり、燃費に悪影響を及ぼす可能性があります。
一方、設定温度を高くしすぎると、冷却した空気を再加熱して設定温度に調整するため、余分なエネルギーを消費することになります。つまり、設定温度が低すぎても高すぎても、燃費に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
最適な設定温度は25℃
さて、梅雨から夏にかけて、低燃費を加味した最適なエアコンの温度ははたして何度なのでしょうか? 現在はマレリとなった電装品メーカー、カルソニックカンセイが2017年に明かしたレポートによると、燃費のためによいカーエアコンの設定温度は、日本車の場合25℃、輸入車は22℃だそうです。
この温度設定は、冷却と加熱のバランスが最も効率的で、燃費への影響を最小限に抑えることができます。また、オートエアコンを活用することで、室内温度や外気温、日照などを自動で感知し、最適な温度調整を行ってくれます。
とはいえ、梅雨の時期はオートエアコンで25℃に設定していても、湿度が高いせいもあり、暑い、寒いと頻繁に温度を下げたり、上げたり、また風量を調節する機会が多くなります。そんな時はマニュアル操作で調整するほうがよいこともあります。
内気循環と外気導入の使い分け
エアコンの効率を高めるためには、内気循環と外気導入の使い分けも重要です。内気循環は、車内の空気を再利用するため、冷房効率が高まり、燃費の向上につながります。
ただし、長時間の使用は酸素濃度の低下や窓の曇りの原因となるため、30分に1回程度は外気導入に切り替えて、空気の入れ替えを行うことをおススメします。
快適性と燃費のバランスを取るために
燃費を気にするあまり、快適性を犠牲にするのは本末転倒です。特に梅雨の時期は、湿度が高く、車内が蒸し暑くなりがちです。
快適なドライブを楽しむためにも、適切なエアコンの使用が重要です。設定温度を25℃に保ちつつ、内気循環と外気導入を適切に切り替えることで、燃費と快適性のバランスを取ることができます。
編集部まとめ
エアコンの設定温度を25℃にすることで、燃費と快適性のバランスが取れることがわかりました。梅雨の時期も、適切なエアコンの使用で快適なドライブを楽しんでください。