キモはタイヤメンテナンスにあり?! 走行距離が少ないクルマは危険だぞ……クルマの点検費用を安く抑えるコツ3選
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ベストカーWeb より
クルマを所有していると嫌でも認識しないといけないのが「定期点検」。勿論、多くのユーザーはきちんと行っていると思うが、中にはあまりクルマに乗らないからって点検を怠る人も……だからといってそんなことしたら大事故の元だし、なにより「車検」で痛い目を見るかも知れない。@Adobe Stock)
文/佐々木 亘、写真:Adobe Stock(トップ画像=buritor@Adobe Stock)
■点検費用はクルマの大切な維持費用
ディーラーでは、新車を購入してからの1ヶ月と、その後6ヶ月ごとの定期点検を推奨しています。12ヶ月と24ヶ月の法定点検もそのうちの一つです。
定期点検では、エンジンオイル・フィルターのチェック、タイヤの空気圧を点検した後、必要に応じて交換します。
法定点検では、これらに加えてブレーキや車の下回りのチェックなど、さまざまな項目を詳しく点検し、必要に応じて修理・交換をするのです。
こうした点検は、車にとって必要なものだからこそ、ディーラーがおススメしているのですが、費用がかかるものになると、点検を受けなくなるユーザーが多く出てきます。
特に年間走行距離が少ないユーザーは、点検の時期を先延ばしにする傾向にあります。
オイル交換の目安となる5.000kmから10.000kmの走行距離に満たないからと、定期点検を受けずにいると、点検費用どころではない、大きな出費が待っているかもしれません。
■数千円の点検を怠ると数十万円の修理費がかかるってマジか
長らく定期点検を受けず、消耗部品を交換しなかった車の故障で多くみられるのがエンジントラブルです。エンジンオイルの不足や劣化が故障の理由になっています。
エンジンオイルは、エンジン内の摩擦を減少させ、部品同士のスムーズな動きをサポートするものです。
また、エンジン内の熱を分散させて冷却効果を持ちます。さらに、エンジン内の汚れや金属片を吸収し、フィルターを通して除去することで、エンジンの寿命を延ばす効果も期待できるのです。
オイルを交換せずにいると、緻密に作られているエンジン内部で、正常ではない動きが発生することも。
不適切な冷却や点火系の問題、圧縮不足などでエンジンが動かなくなると、大掛かりな修理が必要となります。
例えば、軽自動車の場合、エンジンオイルの交換にかかる費用は3千円から5千円が相場です。もし、交換を怠りエンジンが焼き付いてしまうと、最悪の場合、エンジンを載せ替えで数十万円の修理費用がかかることも普通にあります。
こうしたトラブルが起きるのは、古いクルマだけではありません。比較的新しい車でも定期的な点検を怠ってしまうと、大きな修理が必要になることがあります。
数千円のオイル交換をケチったばかりに、大きな修理費用を失うことになるのです。
■無料の点検が大きな利益を生み出すことも!
節約の道を開くためにチェックをしてほしいのはオイルだけではありません。無料で点検できるタイヤには、節約のカギが数多く隠されています。
そのカギは、タイヤの適切な空気圧を保つこと。空気圧を適正に保つと、燃費が向上し、燃料費節約に一役買ってくれるのです。
また、タイヤの摩耗が均等になりやすく、タイヤの寿命を伸ばすことにもつながります。タイヤ交換サイクルが長くなるのは、お財布にも優しいですね。
タイヤメンテナンスは、タイヤ自体の寿命を伸ばせるという経済的メリットはもちろん、ガソリン代も節約できるという優れた節約術です。
数分、無料のメンテナンスで享受できるメリットは多く、車を維持するお金が気になる人は、1か月に1回は行っていただきたいメンテナンスになります。
車のメンテナンスに対して、過敏・過剰に考えることはありません。しかし、自分の体と同じように定期的なメンテナンスが、問題箇所の早期発見に繋がり、大事になる前に問題を収めることもできるのです。
これから訪れる、年に一度の健康診断の時期。ご自身の体のチェックと一緒に、愛車の健康チェックも行ってみてはいかがでしょうか。お金をかけたメンテナンスには、愛車もしっかりと応えてくれるはずです。