アイドリングのないEV! 動かない大渋滞中に電力は減るのか?
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WEB CARTOP より
電力を多く消費するのは冷房よりも暖房
ガソリンや軽油を燃料とする内燃機関車においてはアイドリング時の燃料消費というのも当然発生しており、一時期は多くの車種でアイドリングストップ機能が標準装備されていたこともあったほど。
近年ではアイドリングストップで抑えることができる燃料よりも、バッテリーや発電機などの補器類への負担の方が大きいという声もあって非搭載となっている車種も存在しているが、当然ながら無駄なアイドリングを控えることは燃料の節約につながることには違いない。
では、まったく燃料を必要としない電気自動車であれば、完全に停止してしまっているような大渋滞時でも駆動用バッテリーを消費することはないのだろうか?
結論から言ってしまえば、たとえまったく走行していない状態であっても電気自動車の駆動用バッテリーの電力はわずかながら消費されていってしまう。
もちろん走行していなければ駆動力として消費される電力はゼロであるが、車内を快適な温度に保つエアコンの電力は駆動用バッテリーから供給されているため、空調がONの状態であれば少なからず電力は消費されていくのだ。
ちなみに電力を多く消費するのは冷房よりも暖房であり、JAFが真冬の山形県で実施したテストによると、オートエアコンで25度に設定した状態で5時間停車状態を続いたところ、スタート時に70%あったバッテリー残量が38%まで低下したという結果が残っている。
またエアコンなどを一切稼働させていなくても、車両の電源が入っていればナビやメーター、ライト類など何かしらの電力は消費しているため、まったくバッテリーを消費しないということはあり得ない。
そしてたとえば駐車場にずっと停めっぱなしの状態であっても、今度は補器類のバッテリー(いわゆる12Vバッテリー)が上がるのを防ぐために駆動用バッテリーから充電するセーフティ機構が備わっている車種も多く、当然ながら自然放電もしてしまうため、まったく駆動用バッテリーが減らないということは残念ながらないのである。
引用元:https://www.webcartop.jp/2022/06/902535/