なんならクルマを買ってから1度も見てないなんて人も! 使ってなくてもスペアタイヤは「交換」する必要あり
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WEB CARTOP より
スペアタイヤの交換時期とは
かつては標準装備だったスペアタイヤだが、2000年頃からタイヤパンク応急修理キットが普及しはじめ、最近のクルマは軽自動車を含め、スペアタイヤを積むかわりに、タイヤパンク応急修理キットを搭載するクルマがほとんどだ。
したがって、現在スペアタイヤを積んでいるクルマは、新車購入時から10年以上経っているクルマが大半ということになる。
実際にその間、スペアタイヤを交換したことはあるだろうか?
スペアタイヤもゴム製品なので、普通のタイヤと同じように経年劣化による寿命がある。タイヤメーカーによると、トランクルーム内に収められている、未使用のスペアタイヤの寿命はおよそ10年とのこと。商用車などのように、アンダーフロアに吊り下げられて車外に露出しているスペアタイヤとなると5~7年が目安になる。
スペアタイヤの主流は、外径や総幅、接地面積が小さい、省スペースタイプの「テンパータイヤ」(テンポラリー=「一時的」の意味。別名Tタイプタイヤ)で、通常のタイヤよりも高い空気圧(420kPa)で使用するのが前提なので、ゴムのひび割れやバルブの劣化などの影響はけっこう大きい。
したがって、未使用でも製造後10年を目安に交換することが推奨されている。
使用した場合の寿命はもっと短い
当然、日常のメンテンナンスも不可欠で、半年に一度ぐらいは、スペアタイヤの空気圧も点検・調整しておくのが理想。
パンクなどをしてテンパータイヤを装着する場合も、最高速度は80km/h以下、連続走行距離は約100km未満がひとつの基準。
また、テンパータイヤは細くて頼りない緊急用のタイヤなので、駆動輪以外に装着するのが大切。FFならリヤオンリー、FRならフロントオンリー。駆動輪がパンクしたら、ほかの無事なタイヤを駆動輪にもっていき、テンパータイヤを駆動輪以外に装着すること。
4WDの場合は、FFベースならリヤ、FRベースならフロントにテンパータイヤを履かせるが、詳しい装着位置は取扱説明書で確認しよう。
走行に使用したスペアタイヤは、一応スリップサインが見えるまで使えることになっているが、パンク時は最寄りのタイヤ専門店、もしくは整備工場までの移動に限り使用して、パンク修理後はすぐにノーマルタイヤに戻すのが基本。
そして、使用したスペアタイヤは走行距離が短くても、5年程度で新品に交換するのがオススメだ。
最後に車検について。最近のクルマのように、新車時からスペアタイヤレスのクルマだけでなく、ひと昔前のクルマでもスペアタイヤの搭載は保安基準で義務づけられているわけではないので、スペアタイヤが装備されていなくても、車検は問題なくクリアできるし、10年以上前のスペアタイヤを積んでいても咎められることはない。
しかし、JAFの出動理由では、バッテリー上がりに次いでタイヤのパンク(全体の20%)が多いので、滅多に使うことはないだろうが、スペアタイヤの管理、メンテナンスは軽視しないようにしよう(※タイヤパンク応急修理キットの有効期限切れにも注意。通常は4年)。