なんと数百匹が生息した例も! 車内は「ダニだらけ」! 夏を利用した駆除方法とその後の対応策とは
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WEB CARTOP より
クルマの室内はダニが生息しやすい環境
この時期、クルマに乗っていて、気が付いたら足もとなどがかゆくなり、赤くプチっと晴れていることはないだろうか。
その原因はダニだ。ダニは家の中はもちろん、車内のダニのエサになるフケやアカ、食べカスなどが落ちやすいシートやフロアマットに生息している。とくに6〜9月に被害が増大すると言われているのだ。
また、ダニの生息環境として、適度な温度・湿度が高いことが挙げられる。車内環境は、言いたくはないが、ダニの生息環境として適しているのである。
家の中などで人を刺すダニはツメダニとイエダニと言われているが、体長が0.3〜0.5mmと小さいため、暗い車内の足もとにウヨウヨいてもまず気づかない。
ペットをクルマに乗せているなら、さらに動物に寄生する体長3〜10mmのマダニも加わる。
筆者の知り合いにクルマの内装専門のクリーニング業者がいたのだが、彼によると、ほとんどのクルマにダニはいて、その数、数百匹!!というケースもあったというのだから恐ろしい。
「うちのクルマは大丈夫」と思っていても、たまたまこれまで刺されなかっただけで、新車以外はダニが潜んでいると考えていいのである。
では、車内のダニを駆除するにはどうしたらいいか。まずはこの季節の車内温度の高さを利用する。
JAFのユーザーテストのデータによれば、真夏の炎天下に止めたクルマの車内温度は50度以上に達すことがあるという。
ダニが50-60度以上の高温に耐えられないことを利用し、“車内の灼熱地獄駆除”を実行するのである。
普段から屋外駐車の人はそのままでOK。一方、地下駐車場、屋内駐車場を利用している人は、ダニ対策と割り切って、クルマを数時間でも炎天下に止めておけばいい。
できれば車内に温度計を置いておき、車内温度が50度以上に達しているか確認すれば確実だ。
駆除しただけで終わりではない
とはいえ、車内でダニが死滅し、死骸があることには変わりない。そんなものが車内を舞い、口や鼻から吸い込んだら、それはそれで危険。幼児ならさらにまずい。
アレルギーや喘息の原因になることもある。で、“車内の灼熱地獄駆除”を行った後は、フロアマットを外し、シート、フロア、そして外したフロアマットの掃除機掛けが欠かせない。
フロアマットはせっかく外して車外に出したのだから、いっそ洗剤洗いして陰干しし、完全に乾いてから車内に戻せば理想的だ(濡れたまま車内の戻すと、これまたダニ発生の原因になるので注意)。
とはいえ、駐車環境によって、炎天下に愛車を止めておくことが難しいケースもあるだろう。
それならば、家庭内同様、駆除スプレーやダニ取りシートなどの駆除グッズを使えばいい。
そのタイプは「ダニコナーズ」のような置き型ダニ避け、スーパーマーケットでもよく売っているダニ避けシート、「ダニがいなくなるスプレー」といった空間に噴射するスプレータイプがある。
この夏、海やプールに出掛けることもあるはずだが、足にダニ刺され跡があったらカッコ悪い。美脚も台無しである。家の中はもちろん、今すぐにでも車内のダニ対策を行ってほしい。
ただし、バルサン的な、“煙もくもくなタイプ”は、電子部品などの細部に入ると故障の原因になるので、やめておいたほうが無難だ。
もちろん、車内だけでなく、ダニの好物となる汚れものを積みっぱなしのトランクルーム、ラゲッジルームも荷物をすべて出し、同様の対策が必要だ。その後は掃除機掛けを行いたい。
最後に、くどいようだが、車内はダニの温床。これは車内クリーニング業者、布団メーカー、ダニ駆除業者共通の警告でもある。
まずはこの猛暑の夏の炎天下を利用して、車内のダニ駆除(死骸の掃除機掛けは必須)やダニ駆除グッズを使い、ダニ刺されとは、おさらばしたいところである。
そして、その後も、マメな室内清掃、換気を欠かさないことである。
できれば車内の飲食は、こぼれ落ちたカスがダニを呼ぶので避けたいところだ。