なぜ雨天時に注意? 夏の車内で「熱中症」の危険アリ!「湿度」を気にするべき理由とは
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くるまのニュース より
夏の雨天時に注意! なぜ熱中症が起こるのか?
気温の高い日や太陽が照りつける日に起きやすいと思われがちな熱中症ですが、雨の日にも発症することがあります。
晴天や炎天下などではなく、雨の日でも起こり得る熱中症の危険性とはどのようになものなのでしょうか。
JAFの担当者は「気温が同じだとしても、湿度が高ければ熱中症に陥るリスクは高くなります」と話し、熱中症が起きやすい背景には“湿度”が関係していることを挙げています。
本来、人間は汗をかくことで体温調整をしていますが、湿度が高い場所では汗が蒸発しづらく、身体の外に熱を放出しにくくなります。
その結果、逃げ場をなくした熱が身体にたまり、熱中症を発症しやすい状況となってしまいます。
とくに車内のように閉め切られた空間は湿気がたまりやすく、湿度も上昇しやすいため、熱中症のリスクが高まります。
車内の湿度と熱中症の関係は、過去にJAFでもテストが実施されています。
JAFのテストでは、同じモデルのクルマを2台活用し、片方の車内の湿度は15%、もう片方は加湿器を使い湿度45%に保ち、1時間放置した後の「暑さ指数(WBGT)」を測定しました。
WBGTというのは、熱中症の危険度を判断する指標のひとつで、気温、湿度、輻射熱(日差しや地面、建物から出ている熱)の3つの要素によって算出されます。
WBGTは気温と同じく「℃」で表されますが、気温とは異なる意味合いとなっているので注意が必要です。
目安として、WBGTが28℃を超えると、熱中症にかかる人が急増するといわれています。
JAFのテストでは、車両を1時間放置後にWBGTを算出したところ、湿度15%のクルマのWBGTは“注意”レベルとなる22.9℃、湿度45%のクルマは“厳重警戒”レベルとなる30.9℃という結果になりました。
このJAFのテストは5月上旬におこなわれていますが、7月であっても雨などにより湿度が上がっている状況では、熱中症のリスクが十分にあることがうかがえます。
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なお、環境省と気象庁は、「暑さ指数(WBGT)」の数値をもとに「熱中症警戒アラート」を発表しています。
車内の熱中症予防対策、体調を整えることも大事
車内の熱中症対策として、第一に活用したいのがカーエアコンです。
JAFのテストによれば、8月の炎天下の駐車場では、エアコン停止からわずか15分間で、WBGTが「危険」レベルとなる31℃以上に到達します。
カーエアコンの活用について、なかには燃費の悪化を心配する人もいるかもしれませんが、カーエアコンは熱中症を予防するためには欠かせないものと認識し、しっかりと活用するのが良いでしょう。
なお、エンジンをアイドリング状態に出来ない場合には「窓を開ける」「日陰に駐車する」「窓にサンシェードを装着する」などの方法で、車内の温度上昇をある程度抑えるのが効果的です。
ただし、そのような対策をおこなったとしても、カーエアコンを使用していない夏場の車内は熱中症になる危険性が高いと考えられます。
大事をとって、夏場は車内に長時間とどまることを避けることが重要です。ましてや、自分の力で車外に出られない小さな子供やペットを車内に残すことは絶対にしないようにしましょう。
また、カーエアコンといったクルマ側の対策だけでなく、自分の体調を整えることも熱中症予防には効果的です。
環境省によれば、熱中症を引き起こす身体の要因としては、「脱水」「栄養不足」「寝不足」「二日酔い」などが挙げられています。
水分や食事を十分に摂り、規則正しい生活を心がけ、熱中症になりにくい身体を維持したいところです。そのほか、涼しい服装をする、帽子をかぶるなどして、ファッション面から対策する方法もあります。
万が一、「めまい」「しびれ」「顔のほてり」「体のだるさ」「吐き気」など、熱中症と思われる症状が生じた場合は、すぐに応急処置をおこないましょう。
応急処置としては、水分・塩分の補給や涼しい場所への移動、濡らしたタオルなどで身体を冷やすなどの方法が挙げられます。
自分で応急処置ができない場合や危ないと感じた場合には、無理せずにすぐに救急車を呼びましょう。
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一方で、カーエアコンの設定温度を下げ過ぎると、「冷房病(クーラー病)」となり、体調を崩すこともあります。
カーエアコンを低すぎる温度に設定すると、外との激しい温度差によって、自律神経のバランスが乱れ、「足腰の冷え」「肩こり」「頭痛」「食欲不振」といった症状が起こる場合もあります。
カーエアコンの温度は、外の気温より「-3度」ほどを目安に設定し、身体にストレスがかからないようにすることが重要です。
引用元:https://kuruma-news.jp/post/527779