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ちょっとした気づかいがクルマを長持ちさせる!! 夫婦関係と同じ!? 20年20万kmまで長持ちさせる秘訣とは
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ベストカーWeb より


 新車購入から3年以内のクルマに乗っているから、クルマを労わるような運転はあまりしていない、という人が多いのではないだろうか。それは大きな間違いだ。クルマを長持ちさせたいなら、前提としてオイル交換や整備などやるべきことをちゃんとやることが重要。ここではさらに踏み込んだクルマを長持ちさせる運転や使い方を解説していきたい。

文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock、トビラ写真(doucefleur@Adobe Stock)

ちょっとした気づかい運転と先読み運転が寿命を長くする



 通勤や近場のスーパーまでチョイ乗り、街乗りしかしていない、そんなクルマの使い方は、知らぬ間にクルマの寿命を短くしている。チョイ乗りは1回の走行距離が短く、水温などの各部の温度が低い状態での走行が多い走り方をする場合。目安としては1回あたりの走行距離8km以下が該当する。

 もし普段、チョイ乗りしかしていないというなら、時々、ある程度の回転まで回し、一定の速度で巡行しよう。燃料を噴射する量を多くし、油圧経路の堆積を防ぐためにエンジンを中回転の3000rpmあたりまで回すといいだろう。つまり、チョイ乗りでエンジン内部に溜まったものを外に出すイメージで、月に一度くらいは、高速走行および高速巡行することをお薦めしたい。

 また「急」の付く運転もクルマの寿命を短くする行為だ。急発進、急加速はタイヤの摩耗を早くする。また高速道路のコーナーや進入路、出入り口などでトラクションをかけるとタイヤのショルダー部を摩耗してしまうのでタイヤに優しい運転を心がけよう。

 空気圧も1ヵ月に1回くらいはチェックし、指定空気圧にセットしたい。ちょっと多めの空気圧だと、タイヤのトレッド面の中央が摩耗してしまう。逆に空気圧が少ないと両サイドが摩耗してしまう。JAFの出動回数でも2位に入っているタイヤのパンクやバーストも、空気圧の点検をすることで防げる。



 ブレーキについても踏み方1つで、ブレーキパッドの減りが変わってくるし、ローターの消耗も変化。急ブレーキを踏まない運転することが大事。もちろん咄嗟の危険があった時には急ブレーキを踏むことは致し方ない。

 では急ブレーキを踏まない運転とは? 速度や場所など走行環境によって変わるが前車との車間距離を充分に開けることだ。例えば先の20~30m先の信号が黄色から赤になるなど、先読み運転ができる場合には、ブレーキは弱く踏み惰性走行を増やすこと。

 先読み運転をすることで、必要以上にアクセルを踏まず、ブレーキ操作も最小限にすることでブレーキパッドやローターを長持ちさせることができる。普段から前方の直前を見るだけでなく、さらに100m以上先の流れを見ることも先読み運転につながる。

走行状況によってエンジンオイルの交換サイクルを見極めることが大切



 エンジンオイル交換はいつすればいいのか? 現代のクルマだから1万5000km、1年はしなくてもいいという認識の人もいるだろう。しかし、エンジンオイル交換のサイクルは一律ではなく、クルマの使い方、走行状況、オイルの汚れ具合によって変わってくる、ということを肝に銘じよう。

 今、ほとんどの新車のマニュアルを見ると、エンジンオイルの交換時期は環境対応のため、長くなっている。メーカーによって微妙に異なるが、次のように規定されている。

●ガソリンNA車/1万5000kmまたは1年
●ガソリンターボ車/5000kmまたは6ヵ月

●NA軽自動車/1万kmまたは6ヵ月
●ターボ軽自動車/5000kmまたは6ヵ月

 高温かつ高回転となるターボ車はNAエンジンより交換サイクルは短く、さらにシビアコンディションだった場合は以下のようにさらに短くなる。

■シビアコンディションの場合
●ガソリンNA/7500km、または6ヵ月
●ガソリンターボ車/2500km、または3ヵ月

●NA軽自動車/5000kmまたは3ヵ月
●ターボ軽自動車/2500kmまたは3ヵ月

 ここで「シビアコンディション」という見慣れない言葉が出てきた、と思った人がいるかもしれない。シビアコンディションは読んで字のごとく、シビアな使われ方だ。

 シビアコンディションに該当する使われ方はクルマに付属するメンテナンスノート(整備手帳)などに記載されており、トヨタ車の場合は、シビアコンディションに該当する事例が紹介されているので紹介しておこう。シビアコンディションが該当する使われ方は日本車であればどのメーカーでも概ね共通だ。

1/悪路(凹凸路、砂利道、雪道、未舗装路)での走行が走行距離の30%以上ある=具体的には運転者が体に突き上げなどの衝撃を感じる荒れた路面、石を跳ね上げたり、わだち等により下廻りが当たる機会が多い路面、ホコリの多い路面を指す。

2/走行距離が多い=過走行と言われる目安としては年2万km以上。

3/山道、登坂路の頻繁な走行=具体的には上り下りが多く、ブレーキの使用回数が多い場合。目安としては走行距離の30%以上が該当するケース。

4/短距離走行の繰り返し=1回の走行距離が短く、水温などの各部の温度が低い状態での走行が多い走り方をする場合。目安としては1回あたりの走行距離8km以下が該当する。

5/長時間のアイドリングが多い=目安としては1日のアイドリングでの累積時間が2時間程度。

6/1回の運転で低速での走行頻度が多い(ディーゼル車は除く)=目安としては1日で10~15km/hでの走行距離が30km程度ある。

7/高地走行が多い(ディーゼル車のみ)=標高2000m以上の高地での走行頻度が多い場合。目安としては走行距離の30%以上。

 以上に該当する使い方をすればシビアコンディションにあたり、オイル交換サイクルが短くなるということだ。

 ハイブリッド車は、エンジン停止時間が長く、エンジンオイルが温まりにくいうえに、走行中にエンジンを何度も始動と停止を繰り返しているため、エンジンオイルにとってはシビアなコンディションとなっている。

 上記のようにメーカーが推奨しているエンジンオイル交換サイクルであれば問題ないと思うが、クルマを労わり、長持ちさせたい人には1万kmまたは1年ごとでは物足りないハズ。

 やはり愛車を長持ちさせたいなら、夏と冬、1年に2回、走行5000kmごとの交換をおススメしたい。ちなみにオートバックスでは5000kmの走行、または6ヵ月を目安としたオイル交換を推奨している。

 当然、新車で購入した場合、摺動部から細かな摩擦粉が出たり、組立時に小さな金属粉が入る可能性がゼロではないため、新車購入後3000kmでの交換もおススメする。

 また20年以上前のクルマの場合、夏場にヒート気味なら「20W-40」や「15W-50」といった硬めのオイルを、セルの回りが重くなる冬場は「10W-30」といった柔らかめを選定するといいだろう。

 ちなみにシビアコンディションの場合、以下のようなチェックする整備項目が増える。クルマに与える負担がいかに重いのかわかるだろう。もし、シビアコンディションに該当してしまっても、シビアコンディションの交換サイクルでエンジンオイルを交換し、点検すれば心配することはないだろう。

■ステアリングギヤボックスの取付けの緩み
■ロッド、アーム類のボールジョイントのダストブーツの亀裂、損傷
■ブレーキドラムの摩耗、損傷
■ブレーキディスクの摩耗、損傷
■サスペンションの取付部、連結部の緩み、ガタ
■サスペンション各部の損傷
■ドライブシャフトのユニバーサルジョイント部のダストブーツの亀裂、損傷
■燃料漏れ

 シビアコンディションではなくても、自動車メーカーが指定するオイルのグレードや粘度、交換頻度を参考に、それと同等以上の品質のオイルを同じように交換して、エンジンの良い状態を長持ちさせることを心がけよう。

エンジンオイルフィルターの交換を怠るとえらいことになる!!




 意外に知られていないが、エンジンオイルフィルターの交換を怠って放っておくと最悪な結果につながることもあるので侮ってはいけない。

 車種によって異なるが、一般的にオイル交換2回、オイルフィルター2回の割合で行うのが一般的だ。走行距離が5000〜1万kmに達するごとにエンジンオイル交換する場合、オイルフィルターの交換頻度はエンジンオイルの2回目の交換のタイミング、つま1万~2万kmに達するごとに行う。

 しかし、エンジンオイルフィルターを交換せずにいると厄介なことがおきる。オイルフィルターが詰まったときにエンジンに潤滑油を供給できるように開く役目をするバイバスバルブが悪さをするのだ。

 極端に長い期間オイルフィルターを交換しなかったり、大量のスラッジや異物等でフィルターのろ紙部分が目詰まりしてオイルが通過できなくなった場合、そのままではエンジン各部にオイルが供給されずに潤滑不足に陥ると、致命的な破損を招いてしまうため、緊急的にこのバイパスバルブを開いてフィルターを通さずにエンジン各部にオイルを流すのだ。

 バイバスバルブは、オイルフィルターをオイルが通過できなくなると、フィルター室の内圧が上昇し、フィルター以降のオイルラインと圧力差が生じ、これが一定以上の値を超えると、スプリングに押されていたボールが上方に押し上げられてバルブが開く仕組み。

 実際フィルターを通さないオイルを流すのは、エンジンの寿命に関わるため、あってはならないのだが、エンジンオイルが回らなければ、即エンジン破損につながるのでそれよりはよいということだ。当然、バイバスバルブが開くとスラッジや金属粉がエンジン内部に流入してしまうことになる。

 エンジンの燃焼によって発生するカーボンや未燃焼ガス、燃焼ガスの吹き抜け分などにより、オイルは劣化していく。それらが添加剤の劣化と混ざり合ってスラッジを形成。エンジンオイルフィルターが詰まったことでバイバスバルブから流入したスラッジがエンジン内部に堆積。そうなればエンジンは潤滑不良を起こし、最悪の場合は焼き付き、ブローしてしまう。

バッテリーを放置しない、少なくとも半年に1回はチェックしたい



 JAFの出動回数NO.1はバッテリーあがりだ。バッテリーは定期的にバッテリーのコンディションをチェックし、補充電することによって長持ちさせることは可能だ。少なくとも半年に1回はチェックを行いたい。

 バッテリーあがりの最も多い原因がライトの消し忘れだ。エンジンを停止した状態で、エアコンやライト、ハザードなど電装品を使いすぎないことが大事。クルマは走行することによって発電器(オルタネーター)が発電するが、走行する距離が短いと、充分に充電されない。

 5~10分ほどのチョイ乗りを繰り返していると、電気の使用量が蓄電されている量を上回ってしまう。チョイ乗りしかしてないなら、1週間に一度は、30分以上もしくは長距離の高速走行をしたい。

 なかにはクルマを駐車場に長期間停めっぱなしという人もいるかもしれない。2、3ヵ月乗らないと、バッテリーあがりが起きやすくなる。長く乗らないとわかっている時には、バッテリーのマイナス端子を外しておこう(ただし装備のメモリー機能などが失われるため前もって確認が必要)。



 しかし、マイナス端子を外しても自然放電はするため注意が必要だ。自然放電している時には、充放電によって極板によって硫酸鉛が結晶化して内部抵抗を増やしてしまうサルフューションが起きやすくなってしまう。

 最近では、サルフューションがかなり進行した場合を除けば、パルス充電機能付きバッテリー充電器によって解消できる。

 全体を通してみると、ちょっとした気づかい、労わる運転を心がけることでクルマを長持ちさせることができるのがお分かりいただけただろうか。


引用元:https://bestcarweb.jp/feature/column/1174217


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