え、そうだったの?? 夏終わりのカーケアがめちゃくちゃ重要
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夏も佳境を迎え、近頃では秋を肌で感じられる程度には気温が下がる日もチラホラ。外にいるだけでじわじわと体力が奪われていく感じが終わることに嬉しさもありつつ、どこか寂しい気持ちにもなる今日この頃。しかし、クルマはちょっと違う。今回は夏の強烈な紫外線にヤラレてくたびれてしまった愛車をケアし、来たる秋、そして冬の走りに備えていこう!!
※本稿は2024年8月のものです
文:ベストカー編集部/写真:西尾タクト
初出:『ベストカー』2024年9月26日号
■紫外線ケアの第一歩は下地作り
工程としては洗車の次からとなるのだが、まず最初にやっておきたいのは大粒の汗をかかずにやる、地肌処理だ。
ここで登場するのは、鉄粉クリーナーだ。「鉄粉?」と思う読者もいるだろうが、道路上の砂ぼこりはもちろん、ブレーキダストが飛んでくることで、クルマの塗装面には大量の鉄粉が付着、もしくは刺さっている。
それを知らずにコーティングをかけると、キレイになるどころか、ボディを金たわしで擦っているのと同じで、傷だらけになる……。それを防ぐために、まずは鉄粉取りというわけだ。
最近のケミカルは非常に進歩していて、コーティング施工済みでも使用可能。特にお手軽なのが、ボディコーティングで有名なKeePerの「コーティング専門店の鉄粉クリーナー」だ。スプレーして待つだけで鉄粉が取れるという優れモノ!
粘土タイプの製品でも、コーティング施工車対応の製品を画像ギャラリーで紹介しているので、ぜひチェックをしてもらえればと思う。
■紫外線カットで塗装面を守る
夏にボディにダメージを与えるのが強い紫外線。先に紹介したお手軽シリコン系ボディコートを行えば、酸性雨や汚れからは守れるが紫外線となると特殊だ。
そこで、ちょっと奮発して施工したいのがガラスコーティング剤だ。とは言っても、プロに依頼するタイプのものではなく、こちらもカー用品店で購入可能で、洗車後に簡単施工できる優れものだ。
今回使用するのは、KURE「LOOX レインコート」。耐久性に優れるガラスコーティング剤で、強力UVカット剤を配合しているので、紫外線による塗装面の劣化を防いでくれる。
鉄粉クリーナーを施行したあとなら、コーティングの寿命も大幅向上だ!
■見た目も性能も下がる白化を解消
紫外線で厄介なのが樹脂パーツにも深刻なダメージを与えることだ。現在普及しているポリカーボネート製ヘッドライトは高い耐久性と対候性を備えるが、紫外線を浴び続けると表面が白化して、透明度が低下してしまう。
透明度が低下すると、ヘッドライトの照度が低下し、夜間の視界が悪化する。そんな状況を改善することができるのが、ヘッドライトクリーナーだ。カー用品店にはさまざまな製品が売られているが、今回はソフト99「眼神 ヘッドライトリフレッシュ」を施工してみた。
施工はいたって簡単。研磨×溶解で黄ばみ白ボケを除去したら、ガラス系硬質レイヤーで保護してくれるコーティング剤を塗るだけ。施工時間はわずか20分程度とお手軽にかかわらず、約6カ月は黄ばみ白ボケから守ってくれる! 素敵だ。
■黒ツヤ復活で愛車を若返らせる
ヘッドライトと同じく、白化すると、ものすごくクルマがヤレて見えるのが黒色の樹脂パーツだ。
ただ今の時代は、白化した樹脂パーツを復活させるケミカルもバッチリ販売されている。黒光りが復活するだけでなく、UV吸収剤配合が配合されているので、約6カ月は再度の劣化からパーツを守ってくれる。
近年は、樹脂フェンダーを採用したモデルも人気だが、紫外線を浴びる機会が多く、どうしても経年劣化してしまうので、気になったら施工してみてもらいたい。愛車の見た目が若返ること間違いなしだ!