うっかりおじさん要注意! 気が付かなかったじゃ済まされない!! 「クルマが壊れる予兆」を見逃すな!
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ベストカーWeb より
今は1年のうちで最も寒い時期。人にとってもクルマにとってもキツイ時期は、クルマも壊れやすい。そこで、気付かなかったり、気付いていてもうっかり忘れて放置してしまうクルマが壊れる予兆を解説していこう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、Adobe Stock(トビラ写真:Kesuku@Adobe Stock)
速度を上げるとハンドルが「ブルブル」震える

低速域ではなんの振動もなかったのに、ある速度域になると特に振動が大きくなる。その速度域を外れるとステアリングに感じる「ブルブルブル」という振動は小さくなったり、スーッと消えてしまったりする。
これはホイールバランスの乱れが原因。タイヤ交換時に専門ショップがホイールリム部にウェイトを装着してバランスを調整するのだが、それが走っているうちに、何かの拍子にウェイトが外れてしまうこともあるし、ウェイトはしっかりついていても、タイヤとホイールの組付け位置が走っているうちにずれてくることもある。
タイヤサイドウォールに黄色い丸点が打たれているものがあるが、これは「軽点」といって、タイヤの最も軽い位置につけられており、組付け時にはホイールのバルブ位置に合わせてバランスを取りやすくする。これを読んで気になる人は、タイヤを見て、軽点の位置を確認してみよう。
ハンドルがブルブル震えたら、まずはタイヤショップに行って、再度バランス調整をしてもらうといいだろう。
ブレーキを踏むと「キーキー」「シャーシャー」という音がする

■「キーキー」
ブレーキパッドやブレーキローターの摩耗、ブレーキローターとブレーキパッド間に異物を噛み込んでいるときに出る異音。すぐに深刻な事態となるわけではないが、放置すると出費がかさむ方向なので、出始めたら早めに点検・交換。
■「シャーシャー」
気付いていても、まだ大丈夫だ、とそのまま放置して、さらに症状が悪くなってしまうのが、ブレーキからの「シャー」という音。これはブレーキパッドの摩耗限界が近づいている、警告音だ。
警告音は、パッドの摩耗を知らせるために装着されているもので、パッドが一定の厚さを下回ると、薄い金属のプレートが露出してローターに接触することで音を発生するという仕組み。
ある程度の余裕をもって、この警告音が出るようになっているので、警告音が出たら速攻で整備工場に行って点検してほしい。出始めならばブレーキパッドの交換と、ローターの軽い研磨で済みはずだ。
パッドのなくなったブレーキの台座がローターに直接当たればローターも傷が付き、そのまま放置しておくと、高額なローターまで交換することになる。
インパネのブレーキ液面低下を示すウォーニングランプは、パッド残量の減少に伴い、キャリパーピストンの繰り出し量が大きくなった場合にも点灯する。
ブレーキは重要保安部品で、命に関わるパーツ。パッドの残量を12カ月点検、車検時にあとどれくらい残っているか、頭に入れておきたい。

■「コトコト、ゴトゴト」
段差を越えるときに異音がする場合は、サスペンションアームのブッシュ劣化によるガタやダンパーの寿命の可能性もある。ハンドルを切ったときに異音がする場合は、ドライブシャフトのジョイント部の摩耗やタイロッドエンド部の摩耗が考えられる。
いきなり走れなくなるものではないが、放置するとハンドル操作と実際のクルマの動きに遅れが発生する、「思ったほど曲がらない」といった支障が起こるようになる。
こうなると大事故につながりかねないので、早めにカーショップなどで点検・交換を行うこと。
エンジンルームから「キュルキュル」「ガラガラ」「ジャラジャラ」……

■「キュルキュル」
道路を走行中、たまに他車から聞こえてくることもある異音で「ベルト鳴き」と呼ばれる。アイドリング時に異音がする場合は、カーエアコンやオルタネーター(発電機)などを動かすVベルトが劣化して硬くなって滑っている、または緩んで滑っていることが多い。
緩んでいる場合は張り具合を適正値にするだけでいいが、摩耗している場合は即交換。オートテンショナー付きのクルマも要交換だ。
また、ベルトがかかっているプーリーのサビなどが原因の場合はプーリーも同時に交換すべき。このキュルキュル音は市販されている「鳴き止めスプレー」で一時的に消える場合もあるが、あくまで応急処置にすぎないことを知っておこう。

ちなみに、同じ「ベルト」と名の付くタイミングベルトは、歯車と噛み合っている構造上、ベルトが滑ることで起こるキュルキュル音はまず出ない。
タイミングベルトは予兆なしに突然切れることもあるので10万kmごとに要交換とされ、10万kmごとの交換履歴がないものは即交換すべき。万が一これが切れるとエンジン損傷で多額の修理費がかかるはめに……。

■「ガラガラ・ジャラジャラ」
タイミングチェーンからの異音が考えられるが、タイミングベルトの寿命と比べて3倍程度の30万kmはもつとされるため、適切なオイル管理を行なっていれば異音はまず出ない。
逆に、ほとんどオイル交換をしたことがないクルマでは早期にチェーンが伸びることがあるので、この異音が出たら即タイミングチェーンを交換。

■「カリカリ→カンカン、キンキン」
カリカリ音の後、カンカン、キンキンといった金属音がするときはオーバーヒートの可能性大で、かなり末期的状態。
このまま走行するとエンジンにパワーがなくなる、エンジン回転が不安定になるなどが起こり、最悪の場合はエンジン損傷で多額の出費に!
このような異音が出たらすみやかにクルマを停止させ、アイドリング状態のままボンネットを開けてエンジンルームの風通しを良くしてロードサービスなどへ連絡を。
ただし、冷却ファンが動いていない、冷却水が漏れていることがわかったら即エンジンを停止させて、同じくロードサービスなどを呼ぶ。エンジンさえ冷えれば動けることもあるが、お薦めしない。
編集部まとめ:音がしたらまだ大丈夫だと思って放置するな!

音がしても気にしない、まだ大丈夫…と、放置する人も多い。あのまま放置していたら、大変な大事故を起こすところだった……と、ヒヤッとした人もいるだろう。
異音は、クルマが発する最もわかりやすい異常のサインだが普段から慣れた音に紛れて違和感に気づかないこともある。
以下の3点を意識するだけで、異音への気づき力は格段にアップする。
・日常点検をルーティンにする
・少しでも異音を感じたら記録をつける(録音も有効)
・不安を感じたら自己判断せずプロへ相談
ここで紹介した代表的な異音以外にも異音は存在する。大事なことは、愛車からの異音には常に耳を傾け、確認したら即対処するのが安心してクルマに乗るための基本。放っておいても、自然に直ることは絶対にないのだから……。






































