いま軽自動車に白ナンバー装着が人気! 「だったら最初から黄色やめちゃえば?」と思うけど……そもそも軽のナンバーが黄色になった理由って何?
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WEB CATOP より

軽自動車の白ナンバー申請は1割以上を占める
軽自動車のナンバープレートの色は黄色が定番だが、2017年4月から特別仕様ナンバープレートとして白いナンバーも選べるようになり、軽自動車ユーザーの1割以上がこうした白ナンバーをチョイスするようになったという。
もっとも歴史をさかのぼると、軽自動車のナンバーも昔は白色で、黄色が指定されたのは1975年1月から。それまでは普通車と同じ白色で、サイズはひとまわり小さい、小板のナンバープレートが用いられていた。
ではなぜ、軽自動車のナンバープレートは黄色くなったのか。主な理由は次のふたつ。
・高速道路の料金所対策
当時の高速道路通行料は、軽自動車だと普通車よりも2割安い設定で、料金所も有人ゲートしかなかったので、係員がひと目で普通車と軽自動車を区別できるように、認識しやすい黄色と黒文字のナンバーが選ばれた
・警察の取り締まりのため
いまでは高速道路の最高速度は普通車も軽自動車も変わらないが、当時、軽自動車の最高速度は時速80km。普通車は時速100kmと違いがあり、スピード違反を取り締まる警察が軽自動車を認識しやすいように色を変えた
図柄入りを選択することで白ナンバープレートとなる
ETCが普及して、高速道路の制限速度も普通車と同等となったいまでは、やたらと目立つ黄色ナンバーである根拠はほとんどなくなってしまったが、現在でもユーザーが登録時に特別仕様ナンバープレートを指定しない限り、軽自動車には黄色ナンバーが取り付けられる。
ちなみに、2025年6月現在、軽自動車につけられる白いナンバープレートは、全国版図柄入りナンバープレート、地方版図柄入りナンバープレート、大阪・関西万博特別仕様ナンバープレートの3種類。
これらは白いナンバープレートといっても、軽自動車用は黄色の縁取りが施されるため、真っ白なナンバープレートとはちょっと違う(2019年のラグビーワールドカップ記念プレートと、2020年の東京オリンピック記念プレートに限り、真っ白だった)。
全国版図柄入りナンバープレートは、「日本を元気に!」というコンセプトのもと、全国47都道府県の県花が描かれていて、どの地域に住んでいても申し込みが可能。ただし交付期限は、2027年4月30日までとなっている。
地方版図柄入りナンバープレートは、地域限定のナンバーなので、導入地域が限られている。その代わり、交付期間はいまのところ区切られてはいない。地域の風景や観光資源を図柄とすることにより、地域の魅力を全国に発信することを目的に2018年10月から交付が開始されている。
大阪・関西万博特別仕様ナンバープレートは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催を記念して作られたもの。大阪・関西地域に限らず、全国どこのユーザーでも申し込めるが、交付は2025年12月26日までの期間限定だ。