いまクルマも「サブスク」が流行の兆し! 「オリジナル車」まであるサービス5つとその中身
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WEB CARTOP より
割安な手数料設定と手軽さがウケて一気に世間に浸透した
サブスクリプション(通称サブスク)は、所有ではなく利用料を支払うクルマの使い方だ。所有を目指して分割払いする自動車ローンと違い、従来からのリースの形態と考えればいい。
利点は、車両本体価格だけでなく、利用期間中の税金や保険料もあらかじめ支払金額に含め、それを月割りにするため、毎年5月末の自動車税の納税や、年に一度の自動車損害保険更新での支払いなどで、その月の支払額が増えず、年間を通じて月々同じ金額の出費が明確になることだ。
国産自動車メーカーでは、トヨタの「KINTO(キント)」がもっとも名を知られているが、日産には「クリックモビ」、ホンダには「楽まる」といった取り扱いがあり、輸入車ではボルボの「スマボ」を言葉として耳にしたことがあるのではないか。
リースは、米国ではかねてより日常的であり、国内でも企業の社用車などで利用されてきた経緯がある。それを一般消費者にも浸透させようと、サブスクリプションが動き出した。背景にあるのは、経済の低成長と、所得の伸び悩みにより、クルマに限らず生活に関わる様々な物や事について、割安な利用料で手軽にという消費行動が人々に定着しはじめたからだ。
1)トヨタ KINTO
トヨタの「KINTO」は、トヨタ車のほとんどの車種に適用されるのが特徴だ。レクサスでもSUVを中心に選べる。ただしスープラは対象外だ。手続きは、ウェブサイト上で申し込みすることができ、納車は販売店で行うが、それまでの必要事項もウェブサイトや電話で済ませることができる。
3年、5年、7年の契約期間から選べ、なおかつ契約期間の途中でクルマの乗り換えができる。独身時代、結婚、そして子育て、あるいは親の介護など、暮らしの変化によって車種を替えたいときに対処してもらえる。契約が満了したら、クルマを返却するか、再びKINTOを継続するかを選べる。
また、「KINTO」にしかラインアップされていない専用モデルもあり、「KINTO」を利用しなければ乗ることができない。先日ラインアップされた「GRヤリス“モリゾウセレクション”」がまさにそれだ。
2)日産 クリックモビ
日産の「クリックモビ」は、対象外となる区域もあるので要注意だ。東北や北陸、近畿や中国、四国、九州の一部で対応していない県がある。
取り扱い車種は、軽自動車、コンパクトカー、SUV、ミニバンであり、スカイラインなどの4ドアセダンは対応していない。手続きはウェブサイトで行い、そのうえで、自宅に納車してくれるところがKINTOと異なる。
一般的なプラン以外にもレンタルの延長的プランも用意するホンダ
3)ホンダ 楽まる
ホンダの「楽まる」も、利用できる車種が決まっており、NSXや電気自動車(EV)のホンダe、クラリティPHEV、レジェンドでレベル3を車載したホンダセンシングエリート、また運転支補助装置付き(障害者が自分で運転できる)の車両などは対象外になる。それ以外は他社と同様の利用条件になる。
4)ホンダ マンスリーオーナー
ホンダで独創的なのが、「マンスリーオーナー」だ。これは、レンタカーの延長といった利用方法で、1カ月以上、11カ月までの期間、月額で利用し、途中で車種を乗り換えることもできる。
たとえば長期の赴任などで仕事や住まいの地域が変わり、しかしまた元へ戻る可能性があるようなとき、あるいは家の事情で買い物や家族の世話のために、ある一定期間クルマが必要になったというように、限定的ではあるものの、数時間とか数日といった短期ではないクルマ利用に便利だ。
クルマ以外にも蓄電機やチャイルドシートといったものでも利用できる。
5)ボルボ スマボ
ボルボの「スマボ」とは、スマートにボルボに乗るという意味で名づけられた。V40やV40クロスカントリー以外の車種に適応している。かつて、XC40の納車に時間を要した時期には、「ブリッジ・スマボ」といって、納車までの期間ほかのボルボ車に定額で乗れるといった便宜をはかったこともある。リース契約による利用の便利さを体験してもらう意味もあった。
いずれの場合も、全損事故になった際はクルマがないのに契約だけ残ってしまうことも起こり得るので、車両保険の付与など、購入ではなく利用する視点で万一の事態への対処も考慮しておくといいだろう。あるいは、他のメーカーへの乗り換えの可能性も将来的にあるなら、そうした点も事前に確認しておくとよい。
引用元:https://www.webcartop.jp/2021/06/722946/