あのクルマ頼むから警察に捕まってくれ! ほぼ取り締まられるのを見たことないけど「危険極まりない」交通違反だらけの現状
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WEB CARTOP より
見逃されがちだが悪質な違反は数多い
「……どうかあのドライバーが100m先で警察に捕まりますように!」と神仏に祈念したくなるほど、危険で雑な運転をするドライバーがたまにいる。
とはいえ近年の警察官諸氏はけっこう頑張っているようで、悪質きわまりない違反をするドライバーは即日または後日、けっこうバッチリ検挙されているようにも思う。しかし、まだまだ足りないというか、「考えてみればけっこう悪質なはずなのに、あまり取り締まられていない類の違反」も、もっとこうビシッと取り締まってほしいのだ。
代表的なところでは「ウインカーを出さずに車線変更や右左折をするおっさん」だろうか。いや、ウインカーを出さないのはおっさんドライバーに限った話でもないはずだが、「このバカ、車線変更するならウインカーぐらい出しやがれ! いったいどんなバカが運転してるんだ?」と思って運転席を覗いてみると、8割以上の確率でおっさんがステアリングを握っているのが、交通社会の七不思議のひとつではある。

そして次点は、「赤信号になった直後の信号無視」だろうか。これをやる違反者は、筆者のフィールド調査によればおっさんドライバーに偏ってはおらず、性別や年齢を問わず存在する。とはいえこれも実際はおっさんが多いわけだが、それは「世のなかはそもそもおっさんドライバーの数が多いから」というのが理由だろう。
いずれにせよ赤信号になった直後の信号無視は、スマホの画面を凝視しながら横断歩道をサクッと渡り始めた歩行者などを撥ね飛ばすリスクに満ちている。もっとビシビシ取り締まるべきだろう。

事故のもとになる違反が横行している現実
一時停止の不停止や、「横断歩道等における歩行者等の優先」に関する制服警官による目視での取り締まりは、昨今それなりに行われているようだが、ドライバーではなく歩行者としての立場から見ると、「歩行者側方安全間隔不保持等」に関する取り締まりをもっと活発化させられないか? というのはある。
道路交通法第十八条の2によれば、「車両は、前項の規定により歩道と車道の区別のない道路を通行する場合その他の場合において、歩行者の側方を通過するときは、これとの間に安全な間隔を保ち、又は徐行しなければならない」と定められている。

だが実際に筆者が自宅近所の「歩道と車道の区別のない道路」を歩行者として歩いている際の肌感覚からすると、この条項を日頃から遵守しているドライバーは全体の半数程度といったところか。残る半数程度は、徐行するでもなく、安全な間隔(1~1.5m)を保つわけでもなく、さほど減速しないまま筆者の30~40cmほど横を疾走していく。
おかげさまで筆者はとりあえず健康体だが、とはいえもはや中高年ゆえ、歩いていればなかにけつまずき、車道側にヨロリとなってしまう可能性もなくはない。そんなとき、筆者の横30~40cmほどの位置を推定時速30~40km/hほどで走り抜けようとしているドライバーは、F1パイロット並みの技術と反射神経で私を避けてくれるのだろうか? たぶん無理であるはずゆえ、警察官各位におかれては、道路交通法第十八条の2に関する取り締まりの活発化を望みたいところだ。
そのほか、「高速道路の追い越し車線にトロい速度で居座りつづけるドライバー」や「いわゆるイエローカットをするうつけ者」などもビシビシ取り締まってほしいわけだが、とはいえ、いうは易し、行うは難しではある。

ここまでに挙げた各種の「現状、あまり取り締られてない類の違反」をすべてきっちり網羅して検挙しようとなると、交通警察官の数を少なくとも現状の1000倍にするか、もしくは日本全国の道路という道路、交差点という交差点に、なんらかのセンサーを用いた機器を設置しまくる必要がある。
そして前者の施策、すなわち「警察官1000倍増量計画」を行うと、各都道府県および日本国の財政がパンクし、後者の施策を実行すると、日本国は超絶監視社会化したディストピアになる。そもそも、そんな数の機器を設置する予算もないだろう。
つまり、筆者がここまで書いてきたことはすべて絵空事であり、実際にはすべてのドライバーが「自動車がもっている凶器にも似た部分」を自覚し、それぞれの運転モラルを向上させていくほかないのだ。それが、本当にできるかどうかは別として。





























