あと「残り●キロ」走れる…不安! 燃料計は意外とアバウト? 実は知らない「ガソリンメーター」の仕組みとは
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くるまのニュース より
ガソリンメーターの仕組みは? ウキで管理? 残量管理は意外とアバウト?
ガソリンメーター(残量計/フューエルメーター)は、ガソリンが減れば目盛りが下がり、給油すれば再び目盛りは上がります。
なかにはガソリン残量だけでなく、ガソリン残量に応じた「走行可能な距離」を表示してくれる車種もありますが、実際にどのような仕組みになっているのでしょうか。
ガソリンタンク内の残量の計測方法として多くの車種に用いられているのが、ウキのような「フロート」を用いた残量計測方法です。
このフロートは「燃料レベルセンサー」という機械につながっており、満タン時にタンクの上方にあり、ガソリンが減って液面が下がるとフロートも下がります。
このセンサーが「フロートの高さ」を基にガソリンの残量情報を把握し、ガソリンメーターにガソリン残量が表示される仕組みです。
昔ながらの針が上下に動くタイプやデジタルタイプも、基本的には同じ仕組みでガソリン残量を反映しています。
そのためフロートは液面に浮いているので、例えば急なカーブや傾斜のきつい坂道を走行時には液面が傾くなどしてフロートの位置が稀に変わることがあります。
例えば、運転開始時には8つ表示されていたガソリン残量の目盛りが、走行中に7に変化。しかし、坂道を走行中に再び8に戻るといった具合です。
実際、某自動車メーカーは「車種や状況に応じ、メーターが動く可能性はある」とのこと。「フロートの位置」という意外とアナログな方法で残量を調べているため、時にはこうしたことが起こるようです。
とはいえ、「上下の揺れのたびに目盛りが頻繁に動く」というような事態が起こっては困ります。
燃料レベルセンサーのメーカーによると、そうしたことが起こらないよう、「基本的には多少の上下幅では目盛りが動かないように制御しています。極端な状況でない限りは頻繁に目盛りが上下することはない」と話しています。
一方で急にガソリンメーターの目盛りが減るのはなぜ?
ちなみに、「給油してある程度走ったのにメーターが減らない」もしくは「走っていて急激に目盛りが減った」という体験を人もいるかもしれません。
タンクを満タンにすると、フロートが上部まで押し上げられることになり、フロート自体がガソリンに浸かる形になります。
こうなると、ある程度ガソリンが減るまでフロートが動きません。しばらく走ってもフロートの位置が変わらないので、メーターに変化が起こらない状態になります。
しかし、フロートが動くところまでガソリンが減ると、それまで伝わっていなかった分の「燃料消費情報」も伝えられるため、一気に目盛りが下がるというわけです。
また、運転パネルに表示される「走行可能距離」は、ガソリン残量とその時点での燃費などの走行データを基にして算出されています。
燃費の良い走りをすれば走行可能距離は長くなりますし、反対に燃費に悪い走行であれば短くなります。
もしガソリン給油時には「600km走行可能」と表示されていても、運転次第で距離が変わります。