【意外!】ナットか? ボルトか? 日本車と輸入車じゃタイヤの取り付け方が違うって知ってた?
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ベストカーWeb より

スタッドレスへの履き替えなど、タイヤ交換を自分でするという人は少なくない。しかし日本車と輸入車ではタイヤの取り付け方が違うことをご存知だろうか? 実はホイールの固定方法には「ナット式」と「ボルト式」という2つの方式があり、それぞれにメリット・デメリットが存在する。解説しよう!
文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobestock(トビラ写真=ドンピエロ@Adobestock)
ナット式:日本車に多い、作業性重視の方式
日本車やアメリカ車では、ホイールハブから突き出たスタッドボルトにホイールをはめ、ナットで固定する「ナット式」が一般的だ。この方式の最大のメリットは、タイヤ交換が比較的容易であること。ホイールの穴をスタッドボルトに通すだけなので、位置合わせが簡単で、DIYでの作業にも適している。また、スタッドボルトが損傷した場合でも、個別に交換が可能で、修理コストを抑えられる。
一方で、ナット式はホイールとハブの取り付け剛性がボルト式に比べて劣る場合がある。また、ホイールやスペーサーによっては、ボルトの長さが足りず装着できないこともある。
ボルト式:輸入車に多い、高剛性重視の方式
欧州車では、ホイールハブにネジ穴があり、そこにボルトを通してホイールを固定する「ボルト式」が多く採用されている。この方式は、ホイールとハブの取り付け剛性を高めやすく、ハンドリングやブレーキング性能の向上が期待できる。実際、トヨタのスープラやレクサスIS(2020年のマイナーチェンジモデル以降)では、ボルト式が採用されている。
しかし、ボルト式はホイールの穴をハブ側の穴と合わせてボルトを差し込む必要があり、タイヤ交換が面倒になることがある。特に、重いタイヤを持ち上げる必要があるため、タイヤリフターなどの専用工具が必要になる場合もある。
愛車のホイール固定方式を理解し、適切な方法でタイヤ交換を行うことが、安全で快適なカーライフにつながる。特に、輸入車に乗っている方や、これから輸入車を購入しようと考えている方は、ボルト式のメリット&デメリットを理解しておくと良いだろう。