「菱形・丸・三角形」「赤・黄・青」! 標識の形にも色にも重要な意味が存在した
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WEB CARTOP より
道路標識は色や形である程度の重要度がわかる
公道を走っているとさまざまな道路標識に出会う。日常的には速度に関する標識や、駐停車禁止、車両通行止めの標識などに注意しながら運転していることが多いのではないだろうか。
じつに国内では130種類以上の標識が存在しているという。大きく「規制標識」、「指示標識」、「案内標識」、「警戒標識」の4タイプに分類することができるのだが、それよりも色や形により意味を知っておくことのほうが重要だ。
なぜなら、それだけ多く存在する標識は、その狙いによって色と形が使い分けられているからだ。
たとえば規制標識である車両進入禁止の場合、赤地に白い横棒で示され、形状は丸となっている。
しかし、赤地に白文字で「止まれ」と入っている一時停止の規制標識は、形状が逆三角形と異なっている。
この先に横断歩道があることを示す指示標識は青時に白いピクトグラムが描かれているもので、形状は上が尖った五角形だ。一方、周辺に学校などがあること示す警戒標識は、黄色地に黒のピクトグラムが描かれたもので、ひし形のような形状となっている。
また、高速道路などで出口などを示す案内標識は、いわゆる四角形で、緑字に白文字となっていることが多い。
整理すると、道路標識の形状は、丸・逆三角形・五角形・ひし形・四角形の4タイプにわけることができる。
警戒標識は、すべて黄色地に黒の文字もしくはピクトグラムで、形状はひし形となっている。
これは、あえて不安定な形状とすることで注意を喚起するためだ。
案内標識については、見やすさ重視で正対した四角形が使われているが、表示内容によって横長や縦長の長方形であることもある。
正方形とは限らない。
指示標識も正方形に近い形状であることが多いが、これらの標識は案内を目的としているため、情報の見やすさを重視しているからだ。
ただし、前述したように横断歩道を示す標識だけは上が尖った五角形となっている。
このように角が上を向いた形状は注意喚起につながるためだ。
標識の色と形状から一時停止違反が重要視されていることがわかる
もっとも種類が多い、交通ルールを示す規制標識については、丸い形状が多数派だが、通行帯や一方通行を示す標識は四角形となっている。
さらに、前述したように逆三角形の標識も存在している。
丸い形状を採用する理由は、膨張する効果によって大きく見えるという特性があるから。
速度規制や進入禁止、駐車禁止など目立たせたい規制標識が丸くなっているのには、目につきやすくしたいという狙いがある。
逆三角形の形状は、警戒標識のひし形と同じく不安定で、注意を引きやすいことで採用されている。
ひとまず、道路標識の形状についてまとめると、目立たせたい丸、きちんと情報を伝えたい四角形、注意喚起を狙った逆三角形やひし形、五角形といった風に分類することができる。
こうした狙いは標識の色についても考えられ、取り入れられている。
本能的に「危ない」と感じる色である赤は、禁止や危険を示す標識に使われている。
警戒標識の専用色といえる黄色も同様だが、重要度としては赤が上位になるといえそうだ。
このあたり、緊急車両に使われる赤サイレンと、立ち入り禁止を示す黄色テープの違いと考えると理解しやすいかもしれない。
見やすさにつながる青は指示標識で使われているほか、一方通行の進行方向を示す標識などに使われている。
青は高速道路などで見かける案内標識にも使われているが、案内標識は緑であることも多い。緑という色には、読み取りやすさだけでなく、本能的に安全意識を高めるという狙いも込められているという。
すべての標識を正しく認識、交通ルールを守るというのは大前提として、色と形状に込められた意味からすると、逆三角形で赤地の「一時停止」がもっとも注意喚起を意識した標識といえるかもしれない。
その意味では、一時停止違反を厳しく取り締まっているのも納得するしかないのだろうか……。