「バチコ~ン!!」イター!! どうにかならんか!! クルマ乗りは覚えておくべき冬の静電気対策
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ベストカーWeb より
冬になるとドアハンドルやクルマのキーを触った瞬間“バチコ~ン”と痛みが走る。これは静電気の仕業。
セルフサービスのガソリンスタンドでは、静電気除去シートが設置してあるが、これに触れずに給油を行うと静電気の火花でガソリンに引火する危険がある。
それどころか、なんと静電気バチバチの人は空気中に漂うウイルスや雑菌を体に引き寄せてしまうこともわかっているのだ。つまり、風邪などの感染症にかかる確率も高まるということだ。
そんな痛いだけでは済まない、恐ろしい静電気。どうしたら静電気バチバチ体質から抜け出すことができるのかを解説していこう。
文/斎藤由紀子、写真/写真AC
湿度20%以下でバチバチ環境に
人間はプラスとマイナスの2種類の電気を持ち、それらがバランスのとれた状態にあれば静電気は発生しない。
ところが、何らかの原因でそのバランスが崩れると静電気が発生してしまうのだ。とはいえ、静電気は空気中の水分を通して自然に放電されるため体内に帯電する量はごくわずかとなる。
しかし、冬は静電気の帯電量が増加する。その最大の原因は、空気中の水分が不足する、つまり空気の乾燥だ。特に、気温25度以下、湿度20%以下になったら静電気が発生しやすくなると言われている。
体内の帯電量が増えると、電気が流れやすい金属製のドアハンドルやキーなどを触った瞬間、体内の電気が一気に流れ出して“バチッ”と痛みが走ったりすることになる。
他に静電気が発生する原因は摩擦。特に、重ね着が多くなる冬に静電気が発生しやすくなる。
服と服が擦れ合うことでどんどん電気が発生して、さらに空気が乾燥しているため放電されずに帯電されていくのだ。
ジャンクフードが帯電体質を悪化させる
冬になると、髪の毛が逆立つ、衣服が張り付くほどひどい静電気が発生するような人は、体内に電気を溜めやすく放電しにくい「帯電体質」である可能性が高い。
電体質の人に共通しているのは体が酸化していることだ。
体の酸化は、過労、不規則な生活、睡眠不足、ジャンクフードや甘いもの、こってりした食べ物の食べ過ぎ、ストレスによって進行する。
バチコ~ン静電気攻撃を防ぐには?
ここからは具体的にどんな対策をしていけばいいのかをご紹介しよう。合わせ技で行えば、ほぼ静電気からの難を逃れることができるはずだ。
●水分をとる
体が水分不足で乾燥していると静電気が発生しやすくなる。また、電解質と呼ばれるミネラルが不足している人は特に帯電しやすいため、冬になるとバチバチという人は、真水ではなくスポーツドリンクなど、電解質が含まれたドリンクを飲むのがお薦めだ。
●ハンドクリームで手を潤しておく
ハンドクリームで手を保湿でおくとバチバチはほぼ防げる。ハンドクリームでベタついた手でハンドルを握りたくないという人は、ウェットティッシュで手を拭いてもOKだ。
●地面に触れる
ドアハンドルを触れる前に、数秒間、手のひら全体を地面に触れさせることで電気を逃すことができる。
●帯電しにくい素材の服を着る
できるだけ帯電しにくい素材を使った衣服を。一般的に、吸湿性の高い素材は帯電しにくく、吸湿性の低い素材は帯電しやすい。具体的には、ポリエステルやナイロンなどは帯電しやすく、綿、麻、絹などは帯電しにくい。
●車内を乾燥させない
100均などでも販売されているが、加湿器を車内に置くだけで乾燥は十分に防げる。また、室内温度も下がりすぎると静電気が発生しやすくなるため、エアコンは25℃くらいに設定しておこう。
●静電気除去グッズを使用する
静電気除去キーホルダー、ブレスレット、静電気防止スプレーなどを活用しよう。
●重ね着を極力避ける
冬は屋外では重ね着をするのは仕方がないが、車内ではできるだけ重ね着をしないように。服と服が擦れ合わないだけでも静電気の発生をかなり抑えられる。
●納豆を食べる
前項でスポーツドリンクを飲むことをお薦めしているが、帯電体質の人に不足しがちなミネラルを補うなら納豆が一押し。
他に、ビタミンCも帯電体質の改善に効果的なので、かんきつ類を食べるのも効果的だ。