「ハンドルが動かない!」思わずパニックに…恐怖の現象、実は「重要な役割」があった!? 予想外の「ハンドルロック」に遭遇したときに「まずすべきこと」とは
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くるまのニュース より

あれ!? ハンドルが動きません!
クルマのエンジンを始動させようと思ったら、ハンドルロックが掛かっていて焦った…そんな経験はありませんか。故障ではなく、れっきとした役割があるのです。
エンジンを切った状態でついうっかりハンドルを回すと、ガッチリとロックが掛かり、動かなくなってしまいます。
また、クルマから離れる際、故意にハンドルをロックする人もいるでしょう。
こうした「ハンドルロック(ステアリングロックとも)」の役割は盗難防止のために装備されています。
いっぽう、一度ハンドルロックが掛かってしまうと、簡単にハンドルが動かせなくなるだけでなく、この状態だとエンジンを始動させるのも一苦労です。
筆者(松村透)も、頭では分かっていながら、(恥ずかしながら)何度も経験しています。
ハンドルロックは、キーを抜く、あるいはエンジン/パワーオフボタンを押してからハンドルを回すと作動します。その仕組みは、「ステアリングシャフト」というステアリング軸のへこみに突起物が引っかかり、ステアリングをロックするというもの。
なお、ハンドルロックの解除方法はさまざまで、「キーでエンジンをスタート」させるタイプや「つまみを回す」タイプ、「プッシュボタン式」などがあります。
まずキーやつまみでエンジンをスタートさせるタイプの場合、ハンドルに数ミリ〜数センチの遊びがある(少し動かせる)ことを確認してから、左右にゆっくりと動かし、キーやつまみを回すことでロックが解除されます。
このときのコツとして、ハンドルが動かしにくい場合、下側を掴んで動かすと力が入り、回しやすくなります。
または、ハンドルの遊びがある中間のあたりで固定し、キーやつまみを回すと解除しやすくなります。
それ以外の方法としては、タイヤや切れている方向と同じ向きにハンドルを切りながらキーやつまみを回すと解除しやすくなります。
最近増えてきたプッシュボタン式の場合、オフの状態からACCに切り替えると、ハンドルロックが解除されることがあります。
それでもハンドルロックが解除されない場合、ハンドルに数ミリ〜数センチの遊びがある(少し動かせる)ので、左右にゆっくり動かしながらエンジンスイッチを押すことでロックが解除されます。
このときのコツは、キーやつまみでエンジンをスタートさせるタイプと同じです(キーやつまみを回す行為がプッシュボタン式になる)。
特にクルマの操作に慣れていなかったり、機能を理解していない人がハンドルロックしている状態に遭遇すると「エンジンが掛からない」とパニック状態になってしまうようです。
今後、そんな場面に出くわしたら、たとえ面識のない人であっても助けてあげてください。
そして、ハンドルロックを解除したら「ハンドルロック」という盗難防止の機能が作動していることを教えてあげてください。
筆者自身、出先でたまたまこの場面に遭遇し、そのクルマのオーナーから状況を伺うにつれてハンドルロックしている状態だと理解しました。
うっかりハンドルロックをしてしまうこともあるかもしれないので、次回そうなったときは周囲にいる人に声を掛ければ助けてくれる可能性が高いことを伝えました。
ベテランドライバーやクルマに精通した自他ともに認めるクルマ好きであっても、いざ遭遇してしまうと慌ててしまうハンドルロック。
困っている人に遭遇したら積極的に助けたいところです。