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「ドキッ!」歩道橋上の“謎装置”は「オービスにあらず!?」 ドライバーを驚かせる「カメラ」の正体とは
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くるまのニュース より

紛らわしい? 歩道橋の上の”交通量調査機器”


 年末に近づくと「歩道橋の上から移動式オービスで取締りをやっていた」などの情報がSNSや取締り情報共有アプリへ投稿されてきます。

 しかしこれは移動式オービスではなく交通量調査の機器です。

 試しにtwitterで「歩道橋 オービス」などで検索していただければ、多くの人が勘違いしていることがわかると思います。

 それらの投稿画像を見ると筆者(オービスガイド 大須賀克巳)も実物を見たことの無い機器だったので、投稿情報を頼りに実際に現地へいき調べてきました。

 投稿される場所の多くは幹線道路に架かる歩道橋の上で、実際に見てきたのも東京都の国道246号線です。

 現地へいって見ると歩道橋の上にそれらしき機器が設置されていました。よくNシステムを固定式オービスと間違えるドライバーも多くいますが、この機器も一般ドライバーからしたら間違えて当然の見た目をしています。

 特に移動式オービスには三脚で設置する白い箱型のタイプがあるので判別は難しそうです。

移動式オービスと交通量調査機器の見分け方とは

 まず私の知る限りでは、2022年12月現在では、国内で歩道橋や陸橋の上から下の道路へ向けて移動式オービスが設置された事例はありません。

 よって、現状は歩道橋の上に設置されている機器はほぼ交通量調査の機器で間違いないと思います。

 さらに形状は移動式オービスが縦長の長方体なのに対し、交通量調査の機器は正方体に近いです。サイズは交通量調査の機器の方が小さく、移動式オービスの半分以下です。

 先ほど歩道橋の上に移動式オービスが設置されることは無いと書きましが、実は北海道や千葉県で運用されている移動式オービスは歩道橋の上から運用できるのかもしれません。

 そのオービスはSensys Gatso MSSSという機種で黒色のおまんじゅうを半分に切ったような形状をしています。

 メーカーサイトの紹介動画では陸橋の上からの取締りの様子も紹介されているので、もしかしたら今後国内でも開始される可能性はあります。

歩道橋上の交通量調査機器は何を測定してるのか


 歩道橋上に設置される交通量調査機器は、三脚にセットされたカメラ(本体)とノートパソコンおよび外部モニターで構成されており、周囲にはそれらに給電するための発電機や簡易的な椅子と机がありました。
三脚にセットされたカメラは高さが2メートル程度で、下の道路へ向けてあります。

 カメラ部分の本体はサイコロ型で、正面には赤外線照射部と思われる窓と、ひさしのついたカメラレンズがあります。

 落下防止用のワイヤーもかけられ安全面も問題なさそうです。

 機器の性能に興味があったので、少しモニター画面を見せていただきました。すると、片側3車線の道路を、全て網羅し、通行する車両を瞬時にカウントしていました。

 それだけでなく、ナンバープレートを読み取りそのクルマが普通乗用車なのか、大型特殊自動車なのか、など車型も判別して集計していました。

 特に驚きなのが、それらのクルマの速度まで記録していることでした。オービスの場合はレーザーやレーダーにより速度を計測していますが、交通量調査機器にそれらは見当たりません。

 おそらくカメラにより移動距離を測る簡易的な仕組みかもしれません。交通量調査機器による速度計測は、道路がどの程度スムーズに流れているのかを調査することが目的と思われます。

交通量調査はどんな目的でおこなわれる?


 交通量調査というと交差点などでパイプ椅子に座った調査員がカウンター(数取器)でカチカチと通行車両を数えているイメージを持っているかもしれません。

 今でも交差点などで直進車、右折車など別々にカウントする場合はアルバイトの人などが活躍しています。

 クルマ以外にも歩行者の通行量調査もあります。交通量調査は渋滞緩和や都市計画の目的で地方自治体などがおこなう場合と、新規出店などの調査で企業がおこなう場合があるようです。

※ ※ ※

 現地調査した歩道橋の手前では、交通量調査機器に気がつきブレーキをかけるクルマを何台かみました。

 また、交通量調査機器以外にも車検切れの車を見つけるカメラなど、移動式オービスと紛らわしい機器が色々と存在します。

 運転する際は先行車の急ブレーキや見慣れない機器に慌てないように、車間距離と法定速度に注意しましょう。


引用元:https://kuruma-news.jp/post/592440


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