「どこの」より「どこで」が大切?? 車両保険と自動車保険で間違えないための重要ポイント 3選
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「どこの」よりも「どこで」加入するかが大切
クルマを保有・運転するようになったら、まず加入する必要があるのが自動車保険(任意保険)だ。
現在、加入率は7割を超える。小難しいワードや内容があり、専門家に任せてしまいがちな自動車保険だが、ポイントをしっかりと押さえれば、自分で見直しをすることもできる。
今回は、金融業・自動車ディーラーで仕事に従事してきた筆者が、自動車保険加入の際のチェックポイントや、お財布に優しい自動車保険の入り方について解説していく。
文/佐々木亘
アイキャッチ写真/adrian_ilie825 – stock.adobe.com
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自動車保険を取扱う保険会社の数は多い。そのため、どこの保険会社にすればいいのかと迷う人が多いと思うが、まずは保険会社を選ぶ前に、どのようにして自動車保険に加入するかを考えたい。
大きく分ければ選択肢は2つある。1つは自分自身が手続きをすべて行って加入する方法、もう1つは代理店を経由して加入する方法だ。
自分自身が手続きのすべてを行うネット・通販系のメリットは、保険料が安い、加入手続きがどこでもできるという点になる。
デメリットとしては、正しく保険に加入できているのかわからない、保険会社とのやり取りは電話かメールになり対面できないといったところだろう。
対して代理店を経由して加入する方法では、対面しながら内容を説明してもらい、理解・納得したうえで保険に加入できるというメリットがある。
相談する先も明確で、実際に担当者がいるため、安心感も高い。デメリットは、保険料の高さと手続きの面倒な点、特に更新ごとに代理店と時間を合わせて更新手続きを行わなければならないのは、ユーザーの負担が大きい。
万が一の事故発生時に、保険のプロと対面しながら事故対応をしていきたいと考える人には、代理店での加入を勧める。
代理店にも様々種類があり、専業代理店、ショッピングモールの一角に窓口を構える保険の相談窓口的な代理店、自動車ディーラーなどが代表的なところだ。
代理店は自分がいつ・どの時間帯にクルマを使うことが多いのかで、選び分けると良い。平日昼間にクルマを使用することが多ければ専業代理店でいいだろうし、土日祝日にクルマを使うことが多いなら、土日も営業している自動車ディーラーで加入すると安心だ。
どの保険会社かよりも、どの方法(ネットor代理店)を選ぶかが、自動車保険選びの入り口で重要である。
あとは、自分が選んだ方法の取り扱っている保険会社のなかから、加入先を選んでいこう。
補償は相手・自分・自分のクルマの3種類
難しい印象のある自動車保険の補償内容は、大きく3つに分けて考えよう。
まずは相手に対する補償(対物・対人賠償責任)、次に自分自身+家族や同乗者に対する補償(人身傷害)、最後に自分自身のクルマに対する補償(車両保険)だ。
相手に対する補償に関しては、基本的に「無制限」を選びたい。
自動車事故を起こした際は被害者に対し、治療関係費用、休業損害、慰謝料、逸失利益、損害賠償といった多数の賠償・支払い義務が生じる可能性があるからだ。
人身事故での高額賠償で3億~5億円超、物損事故では1億~2億円を超える賠償を認めた判例が存在する。
相手への補償額は無制限を選び、万が一に備えておきたい。
人身傷害は一般的に、3000万~5000万円の範囲で充分だ。
加入している生命保険や医療保険などの内容などと見比べながら、自身に対する補償額を決めていくといいだろう。
車両保険は満額で! 補償範囲を見直して保険料を下げるべし
車両保険は、自動車保険でユーザーが負担する保険料の3割程度を占める補償だ。年間約8万円の自動車保険料が車両保険を抜くだけで4万円代に下がるということも珍しくない。
加入のぜひに関しては、それぞれの事情にお任せしたいが、自動車ローンを契約しているユーザーには、加入を強く勧める。万一の際に車両が全損となり、ローンだけが残るケースを避けるためだ。
車両保険の補償金額を下げて加入し、保険料を下げる人もいるが、筆者はこの方法は勧めない。
例えば、300万円で購入したクルマに、150万円だけ車両保険を掛けた場合、50%分しか補償されないということになる。
修理費用が50万円かかる事故が発生しても、このケースだと車両保険で支払われるのは25万円分だけだ。
補償金額を引き下げても、年間数千円~1万円程度の保険料の差なので、車両保険に関しては、保険会社指定の金額を変えずに、全額付保するか、全く付保しないかの2択で良い。
保険料が高すぎるという場合は、フルカバータイプから限定補償(車対車+A)に切り替える、免責金額を上げるなどして、保険料を抑えるといいだろう。
万が一の備えとなる自動車保険については、加入の際に一定程度の知識が必要だ。
不安な場合はプロに任せる、充分な知識があり得意だという人は自分の力で手続きを行い、支払う保険料を下げにいってもいい。まずは加入した保険が、しっかりと保険の役割を果たすことが、何よりも大切なことである。
引用元:https://bestcarweb.jp/feature/column/401482