「つい…!」じゃ済まない!? 高速道路の「うっかり違反」に注意! 慣れない「週末ドライバー」が気を付けるべきポイントとは
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くるまのニュース より
「ついうっかり」が重大な事故につながるリスクも!
お盆や夏季休暇、秋にはシルバーウィークが続き、日ごろあまりクルマを運転しない人も高速道路を利用して長距離ドライブをする機会が増えます。
高速道路は一般道路と比べて走行速度が高く、ドライバーのちょっとした不注意による「うっかり違反」が大事故につながる可能性があります。気を付けるポイントとはどういった点でしょうか。
まず基本的なことですが、クルマのオイルや燃料の確認は大切です。
道路交通法第75条の10によると、「高速道路で運転する際は、運転者にあらかじめ燃料やオイル、冷却水、積載の量などを点検し、必要がある場合においては、調整、補給すること」を義務付けています。
特に燃料切れでの立ち往生は、大きな事故を引き起こす心配があります。
ただし高速道路のすべてのSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)にガソリンスタンドがあるとは限りません。
また深夜の場合には、たとえガソリンスタンドがあっても営業していないことがあります。
高速道路は長距離を継続的に走るため、日ごろ街中で走行している感覚よりもかなり早いペースで燃料が減ることを忘れてはいけません。
安全運転のためにも、燃料の残量を見て「まだ走れるだろう」と過信せず、早めの給油を心がけましょう。
続いては交通違反に関してです。
高速道路の違反で一番多いのは、速度の出し過ぎによる「速度超過違反」ですが、反対に速度不足の違反もあります。
道路交通法第27条の3法では、高速道路は最低速度が時速50キロと定められており、これより低い速度で走行すると「最低速度違反」の罰則が適用されます。
また、高速道路の一番右側の「追越車線」を長距離走り続けるクルマを見かけますが、これも実は違反にあたります。
法定速度を保っていたとしても「車両通行帯違反」という摘発の対象になります。
追越車線の存在は、あくまで前のクルマを追い越すための仮走行区間で、常時走行して良い車線ではないためです。
そのほか左側の車線からの追い越しや、路肩走行、車間距離の保持違反(いわゆる「あおり運転」)も摘発の対象になります。
そもそもこれらの違反行為は、「摘発されるから」ダメなのではありません。
いずれも非常に危険な行為であり、重大な事故の原因にもなり得るのだという点を、ドライバーは忘れてはいけません。
出口や料金所でのトラブルと「うっかり違反」にも注意!
高速道路は、降りるときも注意が必要です。
降りる予定のインターチェンジ(IC)をうっかり通り過ぎてしまった場合は、どのようにすれば良いのでしょう。
目的のICを過ぎてしまった場合は、慌てずそのまま通過し、次のICの出口でスタッフに相談しましょう。
当初降りるはずのICまでの料金で精算され、戻るルートを案内してもらえます。
なお高速道路での急停車や急な車線変更、Uターン、バックは非常に危険なので、絶対にやめましょう。
また、うっかり違反によるETCでのトラブルも多く報告されています。
ETCゲート直前で、車内のETC車載器にETCカードを入れていないことに気付き、急停車したり、バックしたりして後続車と接触事故を起こすケースです。
ETCカードの入れ忘れに気付いた場合は「ETCサポート」のゲート、もしくはインターホンでスタッフに事情を説明し、対応してもらうことができます。
また、ETC車載器を装着していないのに「ETC専用料金所」にうっかり入ってしまう場合があります。
ETC車載器とのアクセスができないので、ゲート内でエラーのアナウンスが流れます。
こちらも料金所備え付けのインターホンを押して、料金所のスタッフに相談しましょう。
一方で、ETC車載器にETCカードを挿しているにも関わらずETCレーンでバーが開かず、停止してしまうケースがあります。
よくある原因として、ETCカードの有効期限切れ、もしくは、ETCカードが正しく挿入されていない、ETC車載器の故障が考えられます。
ETCカードの有効期限は、車載器に挿す前に確認し、正しく機械に入れるようにしましょう。
また定期的に車載器に不具合がないか、取扱説明書を見ながら確認しておくことも大切です。
※ ※ ※
高速道路でのちょっとした違反や運転ミスは、まわりのクルマを巻き込む大きな事故につながる危険があります。
運転する際には交通ルールを守り、安全運転に努めることが大切です。