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「お得なの?」 クルマの「サブスク」拡大で懸念の声も! トラブル防止ルール施行で何が変わる?
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くるまのニュース より

「現金一括」でも「分割払い」でもない新たな選択肢


 現金一括や分割払い(ローン)と並んで、クルマを手に入れる際の選択肢のひとつとして確立しつつある「サブスク」。
 
 月々の定額利用料を支払うことでクルマが利用できるというリース契約の一種ですが、広告などにおける表示のルールが2022年6月30日に明確化されました。

 これまで「クルマを手に入れる」ことは、現金一括もしくは分割払い(ローン)によって「購入」することを意味していました。

 しかし、現在では残価設定ローンやリースなど、返却を前提とした契約形態も一般的になりつつあります。

 残価設定ローンやリースは、事実上は自身のクルマとしてほとんど自由に使用することができますが、所有権がユーザー自身にないという意味では、厳密には「自分のクルマ」とはいえません。

 あくまで「利用」に対して費用を支払うという考え方であり、その点においてはレンタカーやカーシェアに近いともいえます。

 そんななかでも、近年とくに話題となっているのが、クルマのサブスクリプションサービスいわゆる「サブスク」です。

 インターネットサービスを中心に一般化しつつある「サブスク」は、一定額を支払うことでその期間内はサービスが利用し放題というものです。

 近年増えつつある「クルマのサブスク」は、基本的にはリース契約の一種です。

 月額利用料の中に車両本体価格や各種税金、任意保険料、車検費用などが含まれているのが一般的で、ユーザーが月額利用料以外に負担するのは、ガソリン代や高速道路代、駐車場代などのみとなっている点が大きな特徴です。

 クルマを購入すると、車両本体価格以外に多くの費用が発生します。費用負担が大きいこと自体もさることながら、いつどのくらいの費用が発生するのかもわかりにくいという点や、各種手続きなどが煩雑であるという側面もあります。

 その点、「クルマのサブスク」であれば、ほとんどの費用が月額利用料の中に含まれているため、費用負担を計算しやすいというのが大きなメリットです。

 もちろん、現金一括で購入したうえで各種手続きを自身でおこなうほうが最終的な支払額を低く抑えることができます。

 ただし、いくらかの費用負担とともに、クルマに関して費やす時間を最小限に抑えられるということから、「タイムパフォーマンス」を重視する現代の人々に特にマッチしたサービスであると考えられています。

「サブスク」に関する表示が明確化!クルマでも「購入」派と「賃貸」派がわかれる日が来る?


 一方、急速に増えつつあるクルマの「サブスク」に対しては、懸念の声も見られます。
 その代表的な例が、実際には購入ではないにもかかわらず、自身の所有物となるかのような表現で誤認させたり、月額利用料以外の負担金が発生したりするといった例です。

 また、そもそも「サブスク」の定義が曖昧である点も、ユーザーを混乱させるひとつの要因となっています。

 そんななか、クルマやバイクの取引業者で構成される自動車公正取引協議会が策定した改正自動車公正競争規約・規則が2022年6月30日に施行されました。

 今回の改正では「サブスク」などの賃貸料金を表示する際のルールについての規定の追加がメインとなっています。

 主眼となるのは「購入」との適切な比較ができるように、「契約期間の支払総額」などの表示を義務付けるという点です。

 そのため、賃貸契約であることを明示することに加え、賃貸料金に含まれる内容、中途解約ができない場合や賃貸契約終了時の車両返却義務がある場合はその旨の表示などが義務付けられています。



 また、広告などにおける表現方法についても詳細に規定されています。

 例えば、新聞やチラシ、インターネット広告の場合「月々の支払額の近接した箇所に、全ての支払条件を表示」「月々以外の支払条件は、月々の支払額の3分の1以上で表示」「背景の色等、視認性を確保」といった点を原則として表示する必要があります。

 クルマは現金一括での購入に加え、ローンによる分割払いや、リース契約、あるいはレンタカーやカーシェアなどさまざまな利用形態があります。

 それぞれ一長一短があり、どの選択肢が正解であるかはユーザーの状況に依存する部分が少なくありません。

 それぞれのメリットとデメリットを冷静に判断し、自身にあった選択肢を選ぶことが求められています。

※ ※ ※

 住宅の場合「購入」派と「賃貸」派で意見がわかれることがめずらしくありません。

 どちらもメリットとデメリットがあり、それぞれの考え方や事情に合わせて選択することが一般的ですが、クルマについても、いずれ「購入」派と「賃貸(サブスク)」派でわかれるようになるのかもしれません。


引用元:https://kuruma-news.jp/post/536648


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