「えっ…!」 ETCレーンのバーが開かなかった! 原因は何? 「押し破った」場合はどうしたらいい?
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くるまのニュース より
ETCレーンの「バー」が開かない! 意外な原因も?
有料道路の料金所にあるETCレーンでは、設置されているバーが上がったことを確認してから通過しなければなりません。
しかし、時折バーが開かないということがあります。どう対処すればいいのでしょうか。また、バーが開かず押して通過してしまった時は、どうすればいいのでしょうか。
ETC(自動料金収受システム)は、料金所で停車して支払いをしないで済むことから急速に普及し、現在では有料道路利用者の約9割がETC支払いを利用しているといいます。
料金所のETCレーンにはバーがついており、ETC車載器とレーンに設置されたアンテナが通信を行って、ETCカードの情報をやりとりすることで、通行料金の精算が行われてゲートが開きます。
しかし、時々バーが開かないためにETCレーンで停止してしまったクルマを見かけることがあります。
首都高速道路の広報担当者は、バーが開かない原因について次のように案内します。
「ETCレーンでバーが開かない原因には、ETCカードの挿入忘れやカードの有効期限切れなどがあります」
ETCカードはクレジットカードの一種でもあることから、常時差し込んでいる状態は防犯面で危険なため、クルマに乗らない時は抜いておくという人や、高速道路の利用中でも、SAやPAでクルマから離れる時にはETCカードを抜いて持ち歩く人がいます。
カードにも有効期限があるため、気がついたら期限が切れていたというケースも考えられます。一部の車載器では、カードの有効期限を知らせてくれるものもありますが、定期的に確認が必要です。
ほかにも、カードは差し込まれているものの、カードの表裏や上下の向きが誤っていて、カードが正しく認識されていない可能性があります。
この場合、カードを差し込んだ時の音声アナウンスで知らせてくれたり、ETCの車載器が赤やオレンジに光るなど、エラーが出ているはずなので、ETCレーンの通過前など早めにチェックするといいでしょう。
一方で、カードが適切に差し込まれているのにバーが上がらない時は、ETCゲートアンテナと車載器との間で突発的に通信エラーが発生したという可能性も考えられます。
この場合では、車載器が何らかの影響で一時的にフリーズしてしまったことや、アンテナの取り付けに不具合があり通信できない、電波を阻害する遮蔽物があったなどの原因があるといいます。
ほかにも、ETCカードを差し込んでから車載器が認識するまでに一定の時間がかかるため、ETCゲートの直前でカードを出し入れすると、認識エラーが発生してしまう可能性があるのです。
なお、夏場など車内が高温になると、車内の熱でカードが変形するなど、物理的に使用不可となってしまう恐れもあるため、防犯面だけでなくカード保護のためにも、常時挿入しておくのは避けた方がいいでしょう。
もしゲートを押し破ってしまったらどうなる?
では、バーが開かず、支払いができなかった場合はどうなるのでしょうか。
この場合、料金所の電光表示板(路側表示器)に『STOP停車』と赤表示されます。
まずはバーに接触しないよう停車し、係員の指示に従うとともにETCカードの挿入状態や車載器を確認します。
再度挿入しなおすなどで正しく作動した場合は、係員もしくはインターホンでその旨を伝えることで、再度ETCの通信を行うことができます。
なお、料金所を通過した後は必ずETCカードを挿入した状態で出口まで走行しましょう。
一方、バーが開かなかったときのために、ETCレーンにも通行券が用意されている場合があります。
通行券を受け取ったら、出口の一般レーンで通行券とともにETCカードを渡すか、入口料金所に係員がいる場合には「ETCで通行する」ということを伝え、ETCカードを渡します。
しかし、なかにはバーの手前で停止することができず、バーを押し上げてしまう場合もあります。
これについて、先出の首都高速の担当者は以下のように説明します。
「ETCゲートを突破してしまった場合は、パーキングエリアなど安全な場所から首都高お客さまセンターにご連絡ください。
弊社へのご連絡がなく、通行料金をお支払いいただけない場合は、不正通行として割増金も含めた通行料金を請求させていただく場合がありますので、ご注意ください」
万が一バーが開かなかったり、押し上げてしまったとしても、絶対にバックしてはいけません。
正しく通信ができていなければ、支払いも行えていないことがあるため、できるだけ早く各高速道路のお客様センターなどへ連絡して対応方法を確認します。
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ETCレーンの注意点について、先出の首都高速担当者は以下のように話します。
「料金所通過の際には、ETCカードがきちんと挿入されているか、カードの有効期限が切れていないかなどをご確認いただき、料金所の電光表示板(路側表示器)が『↑ETC』と表示されたことをご確認ください」
ETCが正しく挿入された状態であっても、何らかの要因によりバーが開かないことがあります。
こうした可能性も踏まえ、万が一バーが開かなかった時にも停車できるよう減速して徐行で進入することが必要です。
また、ETCカードの有効期限切れや未挿入など、うっかりしたことが原因でETCが利用できないこともあるため、カードを「挿しっぱなし」で放置するのではなく、定期的に確認することが大切です。